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雨中の決戦制した中京が3年ぶり岐阜決勝へ!! “絶対王者”帝京大可児にリベンジなるか「楽しみながらまた戦える」

ゲキサカ / 2024年11月2日 20時50分

FW中村祐斗(3年=FCオリベ多治見)が先制ゴール

[11.2 選手権岐阜県予選準決勝 長良高 0-2 中京高 長良川球]

 第103回全国高校サッカー選手権岐阜県予選は2日、岐阜市の長良川球技メドウで準決勝を行い、中京高が長良高を2-0で破って3年ぶりの決勝進出を決めた。9日の決勝では8年ぶり2回目の全国出場をかけ、5連覇中の王者・帝京大可児高と対戦する。

 前日夜から降り続いた大雨の影響により、約1時間前倒しとなった午後0時30分のキックオフ時点でも、ピッチのいたるところに水たまりが目立つ状況となった準決勝第2試合。両チームの選手たちはショートパスをつなぎにくいどころか、ドリブルでの前進すらできないという過酷な条件下で試合に臨んだ。

「厳しい試合でした。思ったようにサッカーができず、ストロングを捨てつつやらないといけないこともあった」(中京高・熊谷大樹監督)
競り合いで水しぶきが上がるピッチコンディション
「(1〜2年生編成のチームで)フィジカル的にも弱いので、やりたいことができる状況ではなかった。こんなに土砂降りでやることはなかったので経験不足」(長良高・金森康二監督)

 両チームの指揮官の言葉どおり、いずれのチームにも逆風となったピッチコンディション。それでも時間を重ねるにつれて「前目の選手は2つ、3つ、もしくは4つと年間通してプレスに行っている」(熊谷監督)という中京が押し込む場面が増え、DF江崎直也(2年=名古屋U15)のロングフィードで陣地を回復したい長良を次第に飲み込んでいった。

 中京は前半15分、MF岩下響(3年=FCV可児)のスルーパスに抜け出したFW中村祐斗(3年=FCオリベ多治見)がシュートを狙うも、惜しくも枠外。同17分にはGK宮澤星河(3年=ティグレイ岐阜)のロングキックに抜け出したFW吉良和真(3年=FCV可児)がゴール前に入ったが、決定的なシュートは長良GK永田圭祐(1年=FC DIVINE)のスーパーセーブに阻まれた。

 それでも前半33分、中京が試合を動かした。中盤左に開いたDF久保田臣(3年=伊賀FC)の左足ロングフィードがペナルティエリア内に送り込まれ、FW龍口慈実(3年=アザリー飯田)が空中戦で競り合って頭で落とすと、ファーサイドに飛び込んだのは中村。外に流れながらもGKとの駆け引きを制し、右足でねじ込んだ。

 背番号10を背負う中村は今大会期間中に風邪を引き、準々決勝・岐阜工戦(○2-1)はベンチスタートに回るなど病み上がりの状態。この日も前半にイエローカードを受けていたこともあり、結果的にはハーフタイムに途中交代となったが、限られた出場時間で結果を出した。

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