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初の決勝で健闘し、後半半ばまで0-0。宮崎一が刻んだ「はじめの一歩」

ゲキサカ / 2024年11月3日 10時19分

宮崎一高は初の決勝進出。「はじめの一歩」を刻んだ

[11.2 選手権宮崎県予選決勝 日章学園高 5-0 宮崎一高 いちご宮崎新富サッカー場]

 初の決勝は悔しい敗戦に。だが、「非常に学年で人数が多かったですけど、物凄く仲良くて、サッカーでも求められることができたり、サッカー外でも冗談言い合える、そういう仲でした」(MF松下未來主将、3年)というが大会前に掲げていた決勝進出を実現し、歴史を塗り替えた。

 スコアこそ0-5に終わったが、宮崎一高はサウサンプトン内定FW高岡伶颯(3年)や仙台内定MF南創太(3年)擁する日章学園高相手に印象的な戦いを見せた。前半は0-0。攻撃面ではFKのこぼれ球からMF堀田蓮音(3年)の右足シュートがポストを叩いたほか、エースFW西内宥成(3年)を起点とサイド攻撃、ショートカウンターからチャンスを作るなど、会場を盛り上げた。

 特に光っていたのが、守備面だ。ロングボール中心に組み立ててきた日章学園に対し、競り負けない。松下は「(川越和人監督から)ファーストとセカンドは絶対自分たちが先に触るっていうことを言われてて。で、決勝までの準備期間でそこは徹底的にやってきました」と説明していたが、競り合いで各選手が健闘して見せる。

 特に川越監督から「総体で競り負けていたので、絶対に勝て」と送り出されていた180cmMF上野瑛洵(3年)が空中戦で強さを発揮。DFラインの選手たちがタックルを決め、GK長友拳士朗(3年)のファインセーブも見せていた。加えて、松下は最注目プレーヤー、高岡の挟み込みを徹底。前半は決定的な仕事をさせなかった。

 だが、後半14分にセットプレーから先制点を許すと、19分にもセットプレーから失点。川越監督は「(タフに戦った)前半の疲れがあったかもしれない」と選手たちをかばったが、得意のサイド攻撃へ持ち込む回数を増やせず、失点も続いてしまった。

 松下は後半終了間際に3人抜きゴールを決めた相手エースFW高岡について、「自分たちもキツイ時間帯、相手もキツイ時間帯だけど、やっぱあそこでスプリントの力というのは代表なんだなと。プロ内定するっていうのは、そういうところが違うのかなと思います」。主将は試合終了の笛が鳴ると、ピッチに手をついて誰よりも敗戦を悔しがっていた。

 その後、県選抜でともにプレーした高岡に抱き起こされ、励まされながら整列。「(高岡は)中学校とかで色々、県選抜とかで一緒にした中で、今じゃもう遠い存在になりつつあるんですけど、『オマエらの分まで全国で頑張るから』とか言ってくれたので、ほんとにもう応援するしかないです」と高岡と日章学園にエールを送った。川越監督から「最後、表彰まで胸を張って」と言葉を掛けられた選手たちは涙を堪えながら、顔を上げて表彰式へ。躍進した宮崎一の選手たちは決勝後の表彰式の景色も見て、大会を終えた。

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