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[MOM4883]帝京大可児FW加藤隆成(3年)_驚異の30m“ウォーターショット”弾も炸裂! 全国通算9発の注目エース、最後の冬は「百発百中」の境地へ

ゲキサカ / 2024年11月3日 12時45分

FW加藤隆成(3年=帝京大可児中)が30mロング弾

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.2 選手権岐阜県予選準決勝 帝京大可児高 4-1 大垣日大高 長良川球]

 全国でも結果を残し続ける帝京大可児高の絶対的エースは、水びたしのピッチでも輝きを失わなかった。岐阜県予選準決勝の前半14分、まずは水たまりから放った約30mのロングシュートでGKの頭上を射抜き、先制点を挙げると、3-1の後半20分には相手の連係ミスにつけ込み、シュートフェイントからの左足シュートでダメ押し弾。これで今予選4試合の得点数は驚異の「20」に達し、全国への切符に王手をかけた。

 FW加藤隆成(3年=帝京大可児中)は、1年生の夏から帝京大可児高の背番号10を託されたエースストライカー。入学以来、夏冬全ての全国大会に出場しており、1年夏のインターハイこそ途中出場にとどまったが、冬の選手権ではレギュラーの座を掴むと、2年時はインターハイ3得点に選手権2得点、今夏のインターハイでも4得点を挙げ、合計9得点と着実に結果を残し続けてきた。

 そうして迎える高校最後の選手権。昨季の岐阜県1部リーグで通算40得点、今季も現時点で30得点と県内では無類の得点力を誇る中、「決定力という部分は3年間で上がった。全国で点を決めることができて自信もついたし、裏への抜け出しだったり、背負ってやったりするところのレパートリーも増えてきた」という成長も示すべき集大成の舞台に挑む。

 チームは初戦から多治見高に22-0、岐阜高に18-0、岐阜聖徳学園高に6-0と大勝続きで予選を突破し、加藤自身も合計18得点を記録。異質な得点力はこの日、岐阜県1部の大垣日大高を相手にもいかんなく発揮された。

 前日から降り続いた大雨により、試合はピッチのいたるところに水たまりができる厳しいコンディションで行われたが、先制ゴールはゴルフの“ウォーターショット”のような形で生まれた。前半14分、MF青木嘉宏(2年)のドリブル突破が深い水たまりに阻まれ、ボールが止まる形になると、そこに走り込んだ加藤がノートラップで右足一閃。水たまりもものともせず、ゴール約30mの位置から豪快なロングシュートを突き刺した。

「1点目はこぼれてきたところでGKを見たら、前に出てきていると思っていたので、あとは決めるだけかなと思っていた。イメージしたとおりに決められて良かった」(加藤)。目の前では大垣日大高の選手がスライディングで阻みに来ていたが、その激しい対応をも上回るスーパーゴールだった。
チームメートも驚きまじりの祝福
 またこの日の加藤は“決めるだけ”ではなかった。ピッチコンディションの影響でボールをスムーズに前進させることが難しい中、中盤に降りてのポストプレーや、ロングボールのターゲット、サイド裏へのスプリントで次々に攻撃起点を担当。その振る舞いは自らのゴールに警戒が集まっていることに加え、準々決勝・岐阜聖徳学園高戦(○6-0)での反省が活かされていたという。

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