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[MOM4883]帝京大可児FW加藤隆成(3年)_驚異の30m“ウォーターショット”弾も炸裂! 全国通算9発の注目エース、最後の冬は「百発百中」の境地へ

ゲキサカ / 2024年11月3日 12時45分

「自分が決めるのもそうだけど、自分が注目される中、人数が来るので、周りの子たちが空いてくる。僕以外にも点を決められる選手がいるので、自分自分とならずに冷静に周りを使っていきながらやっていきたいと思っている」

「先週の試合ではエゴを出して1点しか決められなくて、自分はカッとなってしまう部分があって、冷静さを取り戻せないこともある。でも自分がシュートをたくさん打っているぶん、相手のCBも正面に入ってくるので、冷静に相手を見ながら空いている人に出せればいい。勝負に勝たないと意味がないと思っているので、そういうところは冷静にやっていきたい」

 その冷静さはゴール前の判断にも活きていた。加藤のチャンスメイクの貢献もあり、前半終了間際に一時同点に追いつかれたチームは直後に再び勝ち越すと、後半にもゴールを重ねて3-1に。すると後半20分、加藤は落ち着いたポジショニングから相手の連係ミスにつけ込み、左に持ち出すシュートフェイントからダメ押しゴールを決めた。

 小学生時代はボランチをしていたが、帝京大可児中進学後から歩み始めたストライカーとしての道。「前はパサーというかスルーパスを出すのが楽しかった。中学に入って中3のチームに絡ませていただいた時にFWをやって、決めるのも楽しくなった。自分が目立つのは苦手じゃないので、自分の点で勝たせられるところがいいかなと思っている」。これまでのサッカーキャリアを通じて積み重ねたものが、さまざまな形で結実しようとしているようだ。
決勝進出が決まって笑顔
 そうして辿り着いた最後の県決勝。対戦相手の中京高とは今夏のインターハイ予選で延長戦の死闘を繰り広げていることもあり、加藤は「まずは来週勝たないと全国はない。そこは気を抜かずに」と油断するつもりはない。

 ただ、その先を意識した高い基準で取り組みを続けてきた自負もある。「今年のチームは全国優勝を狙うチームだと思っているので、一つ一つ勝てるように頑張りたい」。掲げる目標は日本一。妥協なきエースは「まだ決定力が足りない。今日もたくさんチャンスがあった中で全部を決められなかったので百発百中を意識している」とさらなる境地を目指し、最後の冬を戦い抜く構えだ。

(取材・文 竹内達也)

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