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劇的な勝利に嬉し涙も…27年ぶりの選手権出場狙う四日市工、総体代表校の三重をPK戦の末に下して決勝へ!!:三重

ゲキサカ / 2024年11月3日 13時22分

劇的勝利に歓喜を爆発させる四日市工高イレブン

[11.2 選手権三重県予選準決勝 三重高 2-2(PK4-5) 四日市工高 LA・PITA東員スタジアム]

 第103回全国高校サッカー選手権三重県予選準決勝が2日に行われ、インターハイに続く全国大会出場を目指す三重高と27年ぶり3回目の選手権出場を狙う四日市工高が対戦。2-2(PK5-4)で勝利した四日市工が9日に行われる決勝へと駒を進めた。

「選手がゾーンに入っている。四中工が勝ち上がる時と同じ空気ですよ」。試合後、山崎崇史監督は興奮気味にそんな言葉を口にした。四日市中央工高のコーチを長きに渡って務めてきた指揮官が就任したのは2年前。過去に2度の選手権出場経験はあるが、近年は県の上位に入れなかったチームが昨年、一昨年と2年連続で準々決勝まで進めるようになった。それでもベスト4の壁は越えられずにいたが、一気に決勝までたどり着いた。

 勝利までの道筋は一筋縄ではなかった。準決勝の相手はインターハイの代表校である三重。注目のアタッカーFW水野愛斗(2年)を筆頭にアタッカー陣にタレントが揃うため、我慢の時間が長くなるのは想定内。主将のMF伊藤和史(3年)は「苦しい展開でも笑顔を意識して、どんな状況でも楽しむのがこの試合での共通認識でした」と振り返る。

 守備も相手にボールを持たれることを想定したプランで、山崎監督はこう明かす。「うちは身体能力が高くないので、コンパクトにして選手同士の距離を縮めたい。裏での勝負になるのはしんどいのでラインを高く保ちながら、裏へのボールは全てGKと言っていた」。

 ゴール前まで持ち込まれる場面もあったが、守備陣の粘り強さも目を見張り、前半15分には水野にドリブルでゴール前に侵入されたが、追いかけたDF畑山遥斗(3年)がスライディングでストップ。サイドで積極的な仕掛けを見せた三重MF橋本紘和(3年)に対しても、DF渡部巧(3年)がしっかり対応し、最後の局面で仕事をさせない。無失点のまま試合を進めると29分には中央でのこぼれ球に反応したMF木下芭瑠(3年)が豪快なミドルシュートを叩き込み、四日市工が1点リードで前半を折り返した。

 エンドが変わった後半も劣勢が続く。後半9分には後方からのパスを受けてゴール前に仕掛けた水野を倒し、PKを献上。これを水野自身に決められ、試合は振り出しに戻った。24分にはDF黒柳栄登(3年)のクサビを受けたFW奥山倖之介(3年)が左にはたき、MF前山塁生(2年)がゴール前に速いボールを展開。水野にスライディングで合わせられたが、ポストに救われて1-1で延長戦に入った。

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