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[MOM4892]開志学園JSC FW阿部日夏太(3年)_今大会は怒涛の4戦14発!絶対的エースが延長後半ATにハットトリック達成の勝ち越しPKで「約束のビッグスワン」帰還を引き寄せる!

ゲキサカ / 2024年11月3日 20時45分

「文理はウチと試合をしたことがなかったので、自分がどれだけスピードがあるかは知らないと思って、ここぞというところでスピードを出した結果がああいうゴールに繋がりました。ボールが止まってしまう怖さもあったんですけど、落ち着いてゴールにパスをするイメージでしたね」。これで2点目。チームも再び勝ち越しに成功する。

 延長後半10+1分。3-3で迎えた最終盤も最終盤。自らの突破で獲得したPKのスポットに、阿部は迷いなく向かっていく。これを沈めればほとんど勝利が決まる、超重要な局面。いくつもの修羅場を潜り抜けてきた9番を背負うストライカーの心は、不思議なほど落ち着いていた。

「自分たちは練習の最後に全員でPKを蹴っているんですけど、昨日は外しちゃって、『ちょっとヤバいな』とは思っていました(笑)。でも、エースは自信を持って蹴ることで絶対にゴールに繋がると思っていたので、ブレずに『決める!決める!』と言いながら流し込みました」。



 ボールがゴールネットへ収まるのを見届けると、雨の中で必死に声援を送り続けてくれた応援団の元へと走り出す。「雨も降っている中で、ああいう大きな声援を送ってくれていることには本当に感謝しかないですし、去年の先輩方も来てくれて、親も来てくれて、その人たちのためにも点を決めたらあっちの方へ行こうと思っていました」。3点目は勝利を手繰り寄せる劇的な決勝点。この重要な一戦で圧巻のハットトリック達成。阿部が培ってきた勝負強さがとにかく際立った。


 これで今大会は4試合で14ゴールというハイペースで得点を量産。準々決勝の北越高戦、準決勝の日本文理戦とここ2試合続けてハットトリックを成し遂げるなど、その持てる得点感覚を十二分に発揮しているが、そこには2度に渡って突き付けられた悔しい記憶が、小さくない影響を及ぼしているという。

「去年の選手権の決勝が終わってからも、今年のインターハイの決勝が終わってからも、ゴール前で焦ったりしてしまった部分もあったので、もう1回自分自身のフォワードとしてのプレーを見つめ直して、シュート練習をイチからやった結果が、4試合で14点という結果に繋がっていると思いますし、そこには自分の成長を感じています」。

 昨年度の高校選手権県予選と、今年のインターハイ県予選。開志学園JSCは直近の2大会でいずれも決勝まで勝ち上がったものの、ともに帝京長岡高に完敗。阿部自身もゴールを奪うことは叶わず、自身の実力不足を痛感したという。その屈辱の経験から重ねた努力が、高校最後の大会となる今回の選手権予選での爆発に繋がっているというわけだ。

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