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「こんなんじゃ勝てない」と2日前に戦術変更を決断…果敢に攻めた東北学院、仙台育英を下して37年ぶりの全国へ!!:宮城

ゲキサカ / 2024年11月3日 23時21分

東北学院高が37年ぶり5回目の全国切符獲得!!

[11.3 選手権宮城県予選決勝 東北学院高 2-1 仙台育英高 ユアテックスタジアム仙台]

 第103回全国高校サッカー選手権の宮城県予選は11月3日、宮城県仙台市のユアテックスタジアム仙台にて決勝が行われ、宮城県リーグ1部優勝の東北学院高とインターハイ全国ベスト16の仙台育英高が対戦。2-1で勝利した東北学院が37年ぶり5回目の選手権出場を決めた。

 立ち上がりから果敢に攻めたのは東北学院だった。前半1分、この日FWに入ったMF佐藤成真(3年)からパスを受けたMF嶺岸颯人(3年)がフィニッシュに持ち込む。勢い良く試合に入った東北学院に対し、仙台育英はFW河野宗眞(3年)や、この日FWでプレーしたMF黒葛原結天(3年)になかなか良いボールが入らない。

 そして先制したのは東北学院だった。前半32分、左サイドをドリブルで駆け上がった嶺岸がクロスを送ると、FW岡元龍太(3年)が右足ワンタッチで合わせてゴールを決める。「岡元は出したら決めてくれるという安心感があったので、引き付けてラストパスを出しました」という嶺岸の狙い通りだった。その後、仙台育英も反撃し、前半終了間際に河野のクロスから黒葛原がシュートを放つが、これが左ポストを叩きゴールならず、前半は1-0と東北学院リードで終えた。

 仙台育英は後半頭から3人を交代。両サイドに入ったMF石川真斗(2年)、MF長滝立優(2年)が果敢に仕掛けていくが、それでもなかなか試合の流れを引き戻すことができない。東北学院が1点リードのまま時間が推移していき、迎えた後半33分だった。DF渡邉幸輝(3年)のロングフィードを仙台育英DFが後ろに反らし、GKへバックパスしようとしたところ、このボールを嶺岸がインターセプト。「相手は岡元が前に行っているとわかっていましたが、自分は見られていないと思いました」とうまくボールを奪うと、仙台育英GK小川陽海(2年)をかわして落ちついてゴールを決め、リードを2点差に広げた。

 2点ビハインドとなった仙台育英は猛攻を仕掛け、アディショナルタイムの40+4分、混戦の中でボールを奪った石川が右足でシュートを決め、1点差に詰め寄ったが、反撃もここまで。2-1で東北学院が勝利した。

 指揮を執ってから初めての選手権出場を決めた東北学院の橋本俊一監督は、過去何度も決勝にチームを進出させながら一度も勝てず、何度も悔しさを味わってきた。3年連続の決勝進出だったが、一昨年は聖和学園、昨年は仙台育英相手に「いつも構えていてラインが下がっていて、うちの良さが出なかった」と相手をリスペクトし過ぎて完敗した。そこで橋本監督は思い切って前に出ることを決断する。「ラインを高くしてコンパクトにしようというゲームプラン通り戦ってくれました」と勇気を持って前に出て、試合を優位に進めた選手たちを称えた。敗れた仙台育英の城福敬監督も「流れがうちに全然来ませんでした。常時向こうのペースでした」と完敗を認めた。

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