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愛工大名電が5年ぶり2度目の選手権に王手! 3年目で越えた“準決勝の壁”…序盤から作戦奏功で東邦を3発撃破:愛知

ゲキサカ / 2024年11月4日 8時51分

愛工大名電が決勝へ

[11.3 選手権愛知県予選準決勝 東邦高 0-3 愛工大名電高 ウェーブスタジアム刈谷]

 第103回全国高校サッカー選手権愛知県予選準決勝が3日に行われ、東邦高と愛工大名電高が対戦。MF蒲地壮汰(3年)のゴールを皮切りに得点を重ねた愛工大名電が3-0で勝利し、5年ぶり2回目の選手権出場に王手をかけた。

 3年連続での準決勝進出を果たした愛工大名電だが、昨年、一昨年と2年続けて準決勝の壁を破れなかった。今年は昨年から試合に出ていた選手も多く、この一戦にかける想いは強かったという。「去年は1-0から名古屋に逆転されて負けた。試合に出ていた選手もいるし、スタンドから見ていた選手もピッチに立っている。あの悔しさを全員が持っていたので、気持ちの入り方が違った」。そう口にするのはDF蒲地陽汰(3年)だ。

 リベンジにかける想いは強く、セカンドボールを拾ったMF三岡優(3年)のミドルシュートで幕を開けた一戦は序盤から愛工大名電のペースで試合が進んでいく。「向こうのDFラインをどんどん走らせてしんどい想いをさせたかった。空中のボールは風に乗って難しい。慣れてくる前に押し込みたかった」。そう明かすのは宮口典久監督で、風下に立った優位性を生かし、ボールを持ったら素早く前線に展開。高い位置でセカンドボールを拾って、相手陣内でチャンスを伺った。

 5分にはDF山崎瑛太(2年)が入れたロングボールから、FW杉本悠悟(1年)がシュート。8分には相手のクリアボールをMF江川敦哉(3年)がヘディングで跳ね返し、杉本がゴールを狙うなど積極的に相手ゴールに迫ると試合が動いたのは19分。後方から入れたロングボールをMF斉藤騎士(3年)がヘディングでPA内に展開すると反応した杉本が倒され、PKを獲得した。キッカーに名乗り上げたのは蒲地壮。冷静にゴール右隅に決めて、愛工大名電が幸先の良いスタートを切った。

 後半に入ってからもパワフルな攻撃を仕掛け続けた愛工大名電の圧力は落ちない。後半6分には左サイドを仕掛けたDF野波伸真(3年)がクロスを入れるとゴール前で待ち構えたFW水野桜介(3年)が打点の高いヘディングで合わせて、東邦を突き放した。

 2点目を奪ってからは東邦にボールを持たれる時間が増えたが、宮口監督は「途中から相手が回し始めたけど、うちは前から守備ができるので“もらった”と思った」と振り返る。

 思い切りの良い突破を繰り返したMF山端寧生(3年)と身体能力の高さを生かしたプレーを見せたFW永井望夢(2年)の仕掛けを受ける場面も見られたが、愛工大名電の選手に動揺は見られない。「永井と山端は愛知県の中でも強烈なので、どの高校も受け身になってしまうと思うのですが、だからこそ自分たちは逆を付きたかった。あの2人が守備で疲れるぐらい、自分たちがストロングを出し続けようと狙っていた」。そう振り返るのは蒲地陽で、前半同様ボールを持ったら素早く相手エリアに入れて押し返していく。

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