[MOM4895]愛工大名電MF蒲地壮汰(3年)_持ち味異なる“蒲地ツインズ”、兄・陽汰にも譲らなかったPK先制弾
ゲキサカ / 2024年11月4日 17時28分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.3 選手権愛知県予選準決勝 東邦高 0-3 愛工大名電高 ウェーブスタジアム刈谷]
今年の愛工大名電高の顔と言える存在が、MF蒲地壮汰(3年)とDF蒲地陽汰(3年)の双子だ。顔は似ているが、プレースタイルは全く違う。兄の陽汰がボールに対して強く行けるCBであるのに対し、弟の壮汰はドリブルが売りのアタッカー。東邦高と対戦した準決勝では双方の活躍が目を惹いたが、試合の流れを引き寄せる意味では壮汰の先制点が大きかった。
「サッカーは絶対に自分ができないものを持っている。壮汰と同じドリブルをしろよと言われたら絶対にできないし、壮汰みたいに走れよと言われても絶対にできない。そこはリスペクトしています」。そう口にするのは陽汰で、勢いに乗ったらドリブルは止められないという。
だが、この日の立ち上がりは自らの特徴よりもチームのためのプレーに徹していたと壮汰は振り返る。その理由についてこう話す。「前半からしっかり押し込んで、前線が運動量を出す。それに球際で負けない。強度高くやろうと言われていたので、自分の持ち味であるドリブルよりも走ろうと思っていました」
追い風を生かしたロングボールで東邦を押し込む中、壮汰は懸命に相手エリアを走り回ってセカンドボールを回収。高い位置で拾ったら「失わないプレーが自分の長所だと思っているので、自分のところでタメが作りたかった」と巧みなドリブルを駆使して、相手エリアで時間を作った。
見せ場が訪れたのは前半19分。MF斉藤騎士(3年)がヘディングで落としたボールに反応したFW杉本悠悟(1年)が倒され、PKを獲得すると壮汰がキッカーに名乗り上げた。この場面は実は、キャプテンである陽汰が蹴るつもりで、宮口典久監督に「蹴って良いですか?」と確認しにいっていたという。だが、壮汰に譲る気配はない。陽汰は「最初からずっとボールを持っていたので行くなら行けと思った」と苦笑いしつつも、「心配していなかった」と続ける。
壮汰が譲らなかった理由はある。「PKは外す気がしなかった。前日練習でPKを蹴る機会があるのですが、自分の狙ったコースにうまく蹴れる回数が多くて自信になっていた」。言葉通り、冷静に蹴りこんだシュートがゴールネットを揺らし、愛工大名電が先制した。
準決勝の舞台はウェーブスタジアム刈谷。中学時代、刈谷市にある「刈谷81FC」でプレーしていた2人にとっては所縁のあるグラウンドだ。この日は中学時代の恩師や地元の友だちが応援に来ていたという。「新人戦もインターハイも良い結果が残せなかった。こういう大きい舞台で自分のプレーを見てもらえるのは嬉しい」と話す壮汰は随所で持ち味であるドリブルを披露し、3-0での快勝に貢献した。
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