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「折れない雑草魂」で手繰り寄せた意地の県28連覇!青森山田は八戸学院野辺地西に先制を許すも鮮やかな逆転勝利で全国連覇の挑戦権を獲得!:青森

ゲキサカ / 2024年11月5日 7時19分



 ビハインドを負った青森山田だったが、「みんな冷静にやれていましたし、失点して吹っ切れたという選手もいましたね」と語ったのはキャプテンのDF小沼蒼珠(3年)。ベンチもハマらない形を見て、システムを4-2-3-1から4-4-2へシフトするなど、改めてやるべきことを共有し直していく。

 38分の同点弾は頼れるストライカー。石川が基点を作った流れから川口が右へ振り分け、MF長谷川滉亮(2年)は丁寧なクロス。大沢が粘って残し、エリア内へ走り込んだ石川のシュートは、右スミのゴールネットへ吸い込まれる。「しっかり振り抜こうという気持ちで振り抜いたら、たまたま良いコースに飛んでくれました」と笑った9番の貴重な一撃。青森山田がスコアを振り出しに引き戻して、前半の40分間は終了した。


「ウチらとしては1-0と1-1の折り返しではまったく違うので、一番良くない形で失点をしてしまったなと思います」(三上監督)。ハーフタイムを挟み、次の得点を記録したのも青森山田。後半3分。大沢のパスを受けてエリア内へ切れ込んだ石川がマーカーともつれて倒れると、主審はPKというジャッジを下す。キッカーは川口。左スミに蹴り込んだボールは、八戸学院野辺地西GK喜村孝太朗(2年)もコースは読んでいたものの、わずかに及ばず。2-1。青森山田が逆転に成功する。

「まず後ろは『2失点目は絶対にやらせない』ということもディフェンスラインの4人で話していました」(小沼)。八戸学院野辺地西も18分にはDF開坂高雅(3年)の右アーリーから芋田、成田と繋いだボールを、堀田がシュートまで持ち込むも青森山田DF中島斗武(3年)が体でブロック。35分にも成田が抜群のスピードで抜け出しかけるも、青森山田のセンターバックを務めるDF福井史弥(2年)が確実なカバーリングで阻止。リードを得た絶対王者は、ディフェンス陣の集中力も研ぎ澄まされていく。

 勝負を決めたのは「青森県大会の決勝は自分が小さなころから見てきた舞台でした」という地元出身のアタッカー。37分。左サイドで時間を作った途中出場のMF西尾啓汰(3年)が縦に優しく流し、裏へ走った石川が丁寧に折り返すと、中央へ入ってきた大沢が確実にゴールを陥れる。



「やはりまた27連覇するのには27年掛かるわけで、この連覇というのは先輩たちが創り上げてきてくれた偉大な記録なので、そこを途絶えさせることなく次に繋げられたということに、一番はホッとしています」(正木監督)。いきなりの失点にも動じず、着実に得点を積み重ねた青森山田が3-1で勝利。全国連覇への挑戦権を力強くもぎ取る結果となった。

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