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乗り越えた桐光の大きな壁。横浜創英が初の神奈川決勝進出!

ゲキサカ / 2024年11月5日 13時34分

 桐光学園は相手を押し込み切れない中で迎えた17分、湯藤と倉持をMF阿部凌磨(3年)とFW浦上大和(3年)へ入れ替える。その直後、左クロスが相手ハンドを誘ってPKを獲得。エースFW丸茂が右足で狙うが、横浜創英GK和田が右へ跳んで弾き出した。
後半19分、桐光学園エースFW丸茂晴翔の右足PKを横浜創英GK和田薫空がストップ守護神中心に歓喜の横浜創英イレブン
 このビッグプレーが横浜創英に与えた勇気。この後、22分に岡村をMF古垣太樹(3年)へ、25分に山野と谷口をCB元田和寿(2年)とMF菅沼響月(2年)へ入れ替えた横浜創英は集中力の高い守りを見せ続けた。

 まず1点の欲しい桐光学園は、相手が攻め切る前にボールを奪い返して連続攻撃。青谷を前線へ上げ、幾度もクロスをゴール前に入れていた。そしてシュートへ持ち込むシーンもあったが、全体的に質の部分で苦戦。クロスやロングボールを相手GK和田にキャッチされたほか、シュートもDFにブロックされるなどゴールが遠い。
横浜創英は1年生MF鈴木快が攻守で印象的な働き
 横浜創英は40+3分、鈴木と小川をDF田中奏匠(3年)とFW島崎廉(2年)へスイッチ。40+5分、混戦から桐光学園FW丸茂の放った右足シュートをGK和田がキャッチすると、間もなく決勝進出を告げる笛が鳴り響いた。
横浜創英は全員で守り抜いて無失点勝利横浜創英が初の決勝進出を決めた
 横浜創英の宮澤監督と桐光学園の鈴木監督は桐光学園の同級生でともにレギュラーとして選手権などを戦った親友。「桐創戦」と題した3年生の引退試合も実施してきた。2019年インターハイで日本一を経験している鈴木監督に対し、宮澤監督も横浜創英を2度インターハイへ導いているものの、選手権予選は今回が初の決勝進出。試合直後、鈴木監督は宮澤監督の下へ向かって握手をかわし、「もう心から勝利は称えたいと思うし、僕の悔しさとはまた別だから、ぜひ頑張ってもらいたい」とエールを送っていた。

 横浜創英の宮澤監督は選手権予選では初となる桐光学園からの勝利について、「僕はもうずっと桐光学園の背中を見て……(彼らの)黄金時代に僕らは生まれた部活(2002年創部)なので、背中をずっと見てきたんで、そういう意味では1回だけですけども、選手権で勝ったのはホッとしているというか、この後色々な気持ちが出てくるのかなとは思います」とコメント。一方で今年のチームが歴史を変えたことへの驚きはないようだ。
横浜創英の宮澤崇史監督と桐光学園の鈴木勝大監督が健闘を称え合う
 宮澤監督は「僕も20年弱やっていますけど、これだけサッカーにきちんと向き合える子たち、こういう代はほんとに初めてで。ほんとに育ったっていうよりは、入学した時からそういう子たちだったので、ほんとにスタッフ陣はこの子たちの代では必ずある程度の結果を出してあげなきゃいけないよねっていう話はずっとしてきてはいたんです。まだあと1試合あるので、結果はまだ出ていませんけど、その意味では初めて決勝まで来ましたけど、必然というか、このぐらいまでは来るだろうという想定はしていました」と語った。

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