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「自分の責任」「本当に悔しい」。日大藤沢のU-19日本代表MF布施克真は敗戦を成長への大きなエネルギーに

ゲキサカ / 2024年11月6日 19時25分

高体連の注目プレーヤー、日大藤沢高のU-19日本代表MF布施克真(3年=横浜F・マリノスジュニアユース出身)は神奈川県予選で敗退に

[11.3 選手権神奈川県予選準決勝 日大藤沢高 0-0(PK2-4)東海大相模高 ニッパツ]

「自分のPKで負けてしまって……悔しい気持ちと、試合中でも自分たちのプレー出せずにそのままPKまで持っていってしまったんで……(県準決勝で桐光学園高に0-3の敗戦を喫した)インターハイの悔しさから死ぬ気でやってきたつもりですけど、足りなかったのかなっていう風に思います」

 選手権神奈川県予選で3連覇を目指した日大藤沢高は準決勝で敗退。U-19日本代表のMF布施克真(3年=横浜F・マリノスジュニアユース出身)は、敗因の矛先を自身に向けていた。

 10番を背負い、ボランチを務めた布施は右へ、左へとボールサイドに現れて攻守。球際で非常に無理のきくMFは、失いかけても粘り強くキープし、速攻ではドリブルで一気にボールを運ぼうとしていた。

 ただし、この日は東海大相模高MF高畑旺崇(3年)にマンツーマン気味につかれ、速攻の際にも相手の10番MF沖本陸(3年)に背中側から執拗にプレッシャーを掛けられてしまう。「『アイツ(布施)には絶対やらせないぞ』っていうのは話してました」(MF長井隆之介主将、3年)という東海大相模に徹底的にマークされ、苦戦を強いられた。

「自分の強みは色々なところに動いて、そこで顔出してリズムを作るっていうところなんで、そういうところは今日もできたのかなっていう風に思いますけど、いつもより全然足りてなかったし、自分の中では全然良い試合にはできなかったです。(マンツーマンで来られても)自分はそういうところを崩して行かなきゃいけない選手なんで、それができなかったのが悔しいです」

 特長も出していた布施だが、冷静さを欠いて単独で行ってしまったり、逆に自分で行くべきところでボールを大事にし過ぎたりしたことを反省。決定的な役割をする部分も含め、課題の残る100分間になった。0-0で迎えたPK戦。布施は2番目のキッカーを務めたが、方向を読まれて失敗してしまう。相手にリードを許し、そのまま敗れる結果に。敗戦が決まると、布施はピッチ上に倒れ込み、両手で顔を覆った。

 布施は日大藤沢1年時にU-15日本代表候補、昨年は6月にU-16日本代表に選出され、その後、U-17日本代表へ個人昇格。ボランチと両サイドバックでハイレベルなプレーができる万能性や、強度の高さなどを評価された布施は、11月のU-17ワールドカップメンバーにも選ばれた。今年は1学年上の選手が中心だった日本高校選抜の一員として、ドイツ遠征(3月)を経験。9月には高体連の選手で唯一U-19日本代表に選ばれ、U20アジアカップ予選を戦った。同大会のU-19トルクメニスタン代表戦ではクロスからゴールをアシスト。結果を残すことにも成功した。

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