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「自分の責任」「本当に悔しい」。日大藤沢のU-19日本代表MF布施克真は敗戦を成長への大きなエネルギーに

ゲキサカ / 2024年11月6日 19時25分

 キルギスでのU20アジアカップ予選の疲れの影響はなかったという。だが、この日は会場に来るまで「(緊張感を持っていたが、)少しいつもと違って、フワッとしたまま会場に来てしまったのかなっていうのは自分では感じていて……」。日大藤沢は県1部リーグで12勝1敗と首位を独走中。8月の和倉ユース大会では鹿島ユースや神戸U-18、米子北高というプレミアリーグ勢を倒して頂点に立っている。選手権の目標は全国制覇。県予選の3連覇が簡単ではないことを理解しつつも、どこか先を見すぎるところがあったのかもしれない。

 佐藤輝勝監督は試合後、選手たちに向けて「(試合展開も、PK戦も)コーチである自分の責任」と話してくれたというが、布施は自分たちで試合の流れを変えられなかったことを悔しがる。そして、「中でも、中心としてプレーしてた自分の責任だと思うので、監督はそう言ってくれたんですけど、自分の責任かなと」。自分を成長させてくれた日大藤沢への感謝は大きい。だが、チームを引っ張るべき存在の自分が最後の選手権でチームに貢献できなかった。

「やっぱり自分がここまで成長できたのも日藤のお陰だし、自分1人じゃ全然この1年間もここまでいいチームにはできなかったと思うんで。この1年間必死についてきてくれた仲間には感謝していますし、逆に最後、自分のせいで負けてしまったっていうところで、自分が1番この1年では周りに目が行きすぎて、自分のことを考えられてなかったのかなっていうに思っていて……。代表の活動に行ってたっていうのもあるし、3月にはドイツ行って、高校選抜で1個上で試合に出たっていうのもあって、自分の中で何か慢心していた部分があるのかなと反省しています」

 負けた経験を糧に、これから恩返しできるように日常を過ごしていく。「ここで負けてしまったっていうのは本当に悔しいですけど。ここで下向いてちゃ絶対いけないと思うし、自分のサッカーキャリアの中でこの悔しさっていうのは、逆に言ったら、いい意味で捉えたら凄い大きいものだと思うし、ここで成長できればまたもっと良い選手になって、もっともっと大学行っても、どこ行っても活躍できるような選手になれると思うんで、この敗戦からしっかり自分の課題を見つけて、受け止めて、自分の成長に繋げられるようにやっていきたい」。今の自分の使命は県1部リーグで優勝し、日大藤沢をプリンスリーグ関東2部へ昇格させること。それを達成し、次のステージで必ず飛躍を遂げる。

(取材・文 吉田太郎)

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