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公立の名門・草津東が3-0で滋賀タイトル奪還。目標は前回大会の近江を超えて「てっぺん取ること」

ゲキサカ / 2024年11月9日 19時30分

 草津東は序盤から距離感の良い守りを継続。牛場監督が「走って、お互い距離感をちゃんと縮めて。前からのプレッシングだけじゃなくて、外された時のプレスバック。こういうところも徹底して磨きかけてきましたので、それがしっかり今日のゲームでは出し切れたかなと思います」と説明していたように、草津東は常に相手ボールホルダーの前方のスペースを埋めながら、圧縮する形で前後から挟み込む。

 中でも、指揮官が「もうほんとに『まだ走れんのかな』っていうくらいやってくれましたので。本当に守備が安定したのは彼のお陰かなと」と称賛した3年生MF河崎と上原のダブルボランチのところでボールを奪う回数を増やしていった。
草津東MF河崎暖希は抜群の運動量でチームに貢献
 近江は前半半ばごろから、高本と中川がドリブルでボールを運ぶことによって押し返して見せる。司令塔の伊豆蔵と河野がボールに係わりながら、サイドへ展開してセットプレーも獲得。攻撃の時間を増やしたが、草津東はともに声と集中した守りを続ける池永、武久の両CBや右SB寺田が跳ね返して決定打を打たせない。また、ドリブル、コンビネーションで入れ替わろうとしてくる相手に対してしっかりと足を残してボールを引っ掛け、奪い取っていた。

 そして、ボールを動かす上手さも備える草津東は、前線でハードワークを徹底する寺川、力石の2トップを中心に幾度か近江の切り替えの速い守備を上回る形で前進。前半32分には、右クロスのクリアから左中間の力石へ縦パスが入る。これを足元で受けた力石が右へ流れながらじっくりとキープして右足シュート。こぼれ球に切り替え速く反応した力石が味方に残す。最後は、左後方でサポートしていた波多野が右足シュート。正確な一撃を左隅に決め、1-0とした。
前半32分、草津東は2年生MF波多野凛空が右足で先制ゴール応援団と一緒に喜ぶ
 近江はすぐに反撃。中江の右FKを高本が頭で合わせる。前半38分には、自陣PAでルーズボールに頭から飛び込んだ草津東MF谷口をファウルで止めてしまい、PKを献上。だが、谷口の右足PKをGK山崎が止め、1点差を維持したまま前半を終えた。
近江はGK山崎晃輝主将がPKのピンチでビッグセーブ
 その近江は、後半開始から藤田と池田をMF市場琉祐(2年)とDF廣瀬脩斗(3年)へ交代。廣瀬を3バックの右へ入れたことによって中江を左WB、岩見を右WBへ移した。近江は中川がアグレッシブにボールを運び、福本の仕掛けや市場の1タッチパスを交えた崩し、クロスからゴールへ。だが、草津東はボールを奪い返すと力石や波多野がドリブルで打開したほか、左SB成宮や上原ら技術力の高い選手たちが簡単にはボールを失わず、相手の勢いに呑まれない。
近江MF伊豆蔵一惺がゴール前に切れ込む
 そして、15分に草津東が貴重な追加点を挙げた。GK岡留が鋭い飛び出しで相手の攻撃を止めると、パントキックに力石が競り勝つ。そこから、寺川が1タッチで力石へパス。前方の空いていた力石が思い切り良く右足ミドルを狙うと、ボールはゴールネットに突き刺さった。近江にとっては痛恨の1点。それに対して草津東は、GK岡留の声によって、喜びすぎずに試合を再開する。
後半15分、草津東FW力石龍之介が右足ミドルを叩き込んで2-0貴重な追加点
 近江は22分に岩見をMF森新(2年)と交代。失点後、よりボールが動くようになり、相手を敵陣に押し込んで試合を進めて見せた。だが、草津東は27分、近江のFKの流れからクリアを拾った相手選手へ力石が強烈なプレス。ボールを奪うと、そのままドリブルで相手ゴール前まで運び、最後は右足ループシュートでゴールネットを揺らした。
後半27分、草津東FW力石龍之介がこの日2点目のゴール
 0-3とされた近江は29分、中江を前回大会全国決勝でゴールを決めている10番FW山本諒(3年)とスイッチ。草津東も同じタイミングで成宮を左SB六車琉太郎(2年)へ、そして34分に寺川と力石をMF川口祐樹(3年)、FW西藤有玖(1年)と入れ替えた。

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