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主軸不在の危機にも動じず…選手層の厚さを見せつけた矢板中央が5発快勝で決勝へ!!:栃木

ゲキサカ / 2024年11月9日 23時7分

矢板中央高が2連覇に王手!!

[11.9 選手権栃木県予選準決勝 矢板中央高 5-0 足利大附高 栃木県グリーンスタジアム]

 主力組に怪我人が続出し、ベストメンバーは組めなかった。しかし、選手層の厚さを見せつけ、相手を圧倒。危なげなく決勝進出を決めた。

 9日、全国高校サッカー選手権の栃木県予選準決勝が行われ、過去4度の全国ベスト4経験を持つ矢板中央高は足利大附高と対戦。効果的にゴールを重ね、5-0で勝利を手にした。

 準決勝を迎えるにあたり、矢板中央はメンバーの再編成を余儀なくされた。キャプテンのDF佐藤快風(3年)とともに最終ラインを牽引してきたDF小倉煌平(3年)が、試合4日前のトレーニング中に額を裂傷。サブに回ることを余儀なくされた。予選前に負傷したDF清水陽(3年)もベンチ外で、3バックの陣容を見直し。中央に佐藤を配し、左にDF山村瞳輝(3年)、右にDF永井健慎(2年)の並びで臨んだ。攻撃陣もMF山下魁心(3年)やMF外山瑛人(3年)らが怪我明けでサブとなり、攻守両面で不安を抱えた状態で準決勝を迎えた。

 そうした状況下を跳ね返し、チームはアグレッシブなプレーを見せる。「相手の攻撃が想像以上に縦に速いし、守備もコンパクト。球際で勝負をしてくる」と序盤は足利大附に手を焼いたものの、徐々に主導権を掌握。今季から採用している3-1-4-2の攻撃的な布陣が機能し、自陣からボールを繋いでサイドから相手を押し込んだ。アンカーのMF田中晴喜(3年)もビルドアップに加わるだけではなく、3列目から攻撃に参加。高い位置に顔を出し、積極的にチャンスに絡んだ。

 すると、前半23分にスコアが動く。FKの二次攻撃からMF平野巧(2年)が左サイドからクロスを入れると、小倉の代役でスタートから起用された山村がゴール前で競り合う。相手DFが跳ね返したこぼれ球に田中がダイレクトで合わせ、先制点をもぎ取った。

 以降も相手のカウンターに対応しつつ、テンポの良い仕掛けから好機を創出。追加点は奪えなかったものの、1-0で前半を折り返した。

 後半に入っても運動量は落ちず、強度の高いプレーで相手を圧倒。8分には平野のFKに山村が頭で合わせて加点すると、20分には平野の左クロスから田中が鮮やかなドライブシュートを突き刺してリードをさらに広げる。直後の22分には、3列目から最前線に駆け上がっていた田中がハットトリックとなる一撃を見舞い、チーム4点目を記録。最終盤の40分には途中出場のFW朴大温(3年)が、GKが弾いたところを押し込み、ダメ押しとなる5点目を決めた。

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