新たな歴史の扉を開いた寒川!! 決勝で尽誠学園に1-0勝利、無失点で頂点まで駆け抜けて初の選手権出場!!:香川
ゲキサカ / 2024年11月10日 7時53分
[11.9 選手権香川県予選決勝 尽誠学園高 0-1 寒川高 香川県営サッカー・ラグビー場]
第103回全国高校サッカー選手権香川県予選決勝が9日に行われ、20年ぶり2度目の出場を目指す尽誠学園高と初出場を狙う寒川高が対戦。後半3分に奪ったMF田北海翔(3年)のゴールを守り切った寒川が1-0で勝利し、選手権初出場を決めた。
「負けず嫌いが凄い。最初に行なうウォーミングアップのダッシュ、食事の量でも横の奴には負けたくない。そうした小さな勝負で勝とうとする学年。諦めが悪い学年です」。今年の寒川について、そう評するのは就任14年目の岡田勝監督。負けず嫌いな学年が、創部40年目のチームの新たな歴史の扉を開いた。
決戦前の様子について、「これまでは決勝まで行くのが精いっぱいで、試合までの1週間は浮ついていた。ただ、今回は今年2月の新人戦決勝よりは落ち着いていた」と岡田監督は振り返るが、いざ試合が始まると上手く行かない。前線のターゲット役となるはずのFW冨澤快斗(3年)がボールを受けようと下がりすぎたため、自陣に11人がいる状態となり、序盤から尽誠学園に押し込まれた。
試合開始直後には競り合ったこぼれ球をPA右で拾ったMF上野山碧人(3年)がシュートを放つ。前半21分には自陣から左前方に対角へのフィードが入るとMF山口悠大(3年)が中へのドリブルを披露。この仕掛けは相手にクリアされたが、セカンドボールを拾ったDF三谷龍之介(2年)が狙うなど尽誠学園が見せ場を作った。
ただ、相手がサイドから仕掛けてくるのは寒川の想定内。「この選手権はどの試合も後半に点が入っていたので、DFはしっかり守り切って、ゼロで試合を折り返そうと思っていました」。そう話すDF廣畑寛汰(3年)はこう続ける。「相手は1対1が得意な選手がいるので、今週はずっと1対1の練習をやってきた。勝てない時はしっかり2対1の数的優位を作って守ろうと意識していた」。
粘り強い守備対応で狙い通り前半を無失点で終えると後半に入ってからは攻撃のギアを入れる。後半3分にはMF伊藤瑛規(3年)が自陣で得たFKをゴール前に展開。このボールは相手DFに跳ね返されたが、落下点に入ったMF三笠大地(3年)が再びゴール前に送った。PA右で競り合いのこぼれ球を拾ったDF稲谷優人(2年)がPA内にパスを通すと反応したのは田北。「クロスを上げくれた選手がキックモーションに入った時に、ここら辺に来るかなと思って、走りこんだらボールが来ました。あとは流し込むだけでした」と振り返る一撃がゴールネットを揺らし、寒川が先制した。
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