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新たな歴史の扉を開いた寒川!! 決勝で尽誠学園に1-0勝利、無失点で頂点まで駆け抜けて初の選手権出場!!:香川

ゲキサカ / 2024年11月10日 7時53分

 8分には中央を連携で崩して、MF寒川絢斗(3年)がシュートを放つなど後半に入ってからは寒川のペースで試合が進む。それでも、追加点を奪えずに試合終盤を迎えると、同点を狙った尽誠学園の追い上げを受けたが、GK谷山英悟(3年)を中心に守備の集中力を切らさない。「連携が上手く行っていた。ボールが切れた時、マイボールの時も声をかけることができていた」(岡田監督)。試合はそのまま1-0で寒川が逃げ切り、初の全国大会出場をつかみ取った。

 寒川は今年初めてプリンスリーグ四国に参戦。「今まで県1部リーグを戦っていた時は勝たなければいけない試合をやっていたのですが、プリンスは相手がみんな格上。守備の時間が増えるし、攻撃も少ないチャンスを物にしないといけない。プリンスの経験がトーナメントに生きた」。田北がそう話す通り、格上に揉まれながら成長し続けてきた経験は大きかった。

 インターハイ予選の決勝で尽誠学園に敗れたダメージは大きく、5連敗した時期もあったが、「もう負けたくないと全員が思って、無失点を意識するようになった。失点しなければ負けないので、守備に関しては徹底してきた」(廣畑)とチーム全体での守備意識が向上。今大会を無失点で終える要因となった。

 全国大会は初めてだが、臆する様子は見られない。「全国でも彼らを躍動させたい。また一つ成長して、大会に臨まないといけない。県を突破してきた強豪校ばかりなので、仲間入りできるように頑張りたい」。そう意気込むのは岡田監督で、虎視眈々と上位進出を狙っている。

(取材・文 森田将義)
●第103回全国高校サッカー選手権特集

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