浦和MF関根貴大が明かす狙い…広島を翻弄した2発起点のサイドチェンジは「たまたまではない」
ゲキサカ / 2024年11月11日 9時13分
[11.10 J1第36節 浦和 3-0 広島 埼玉]
一方的に押し込まれていながらも攻撃の狙い目をブレさせることなくチームで共有し続け、それを遂行した。
首位争いをするサンフレッチェ広島の攻撃に必死にあらがいながら試合を進めていた前半45分。カウンターのチャンスから右サイドのハーフウェーライン付近でボールを受けたMF関根貴大は、自陣から一気に敵陣中央のスペースへ走り込んだ松尾佑介に浮き球のパスを送った。広島DF中野就斗が触れずクリアできなかったところを松尾が左足でシュートし、浦和レッズが先制に成功した。
浦和の勢いはハーフタイムを挟んだ後半も持続した。後半11分には右サイドの関根から左サイドの松尾へのサイドチェンジのパスを足がかりに、FWブライアン・リンセンのヘディングシュートで2-0。浦和は劣勢だった前半と打って変わって主導権を握ったまま最後まで突っ走り、終わってみれば3-0という大差で勝利を飾った。
「前半は戦術的に言えば自分たちが用意してきた、前からの守備が出しづらかった。押し込まれる状況が続いてペナルティーエリアに何回もボールを入れられている状況だったので、精神的に耐えるしかなかった」
右サイドハーフで先発した関根はそう振り返った。しかし、2得点を生み出した松尾へのサイドチェンジに関しては、「たまたまではない。あれは狙っていた」ときっぱりと言い、このように意図を説明した。
「右で人数をかけて、左サイドは松尾で1対1が作れる分析だった。右サイドでつくっていれば左の松尾は1対1になる状況だったので、足元に出すよりも前のスペースに出したほうがいい、という狙い。それに、守備のときは、松尾が上がってブライアンと(渡邊)凌磨と松尾の3枚ではめて、僕がウイングを見て、4-3-3のようにやったので、前の選手はそこでパワーを残すことで、ある程度いい形で受けて攻めるシーンをつくれた」
J1残留を決める勝ち点3でもあった。振り返れば10月19日の第34節・東京ヴェルディ戦で黒星を喫し、残留争いに首を突っ込んだ後、チームはキャプテンのGK西川周作と関根が音頭を取り、選手だけのミーティングを行い、危機を乗り越える覚悟を確認しあった。
チームはその次の柏戦からこれで2勝1分で3試合無敗。守備が得意なスコルジャ戦術で3試合連続シャットアウトに驚きはないが、広島戦は得点不足という課題の改善も見られたことにも価値がある。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
監督交代、主力流出、残留争いも…浦和の強化手腕に課題、積み上げは「果たされているのか」【コラム】
FOOTBALL ZONE / 2024年12月9日 11時10分
-
新潟が浦和とゴールレスドローでJ1残留! 興梠慎三と宇賀神友弥が現役最終戦終える【明治安田J1第38節】
超ワールドサッカー / 2024年12月8日 16時13分
-
浦和に漂う“閉塞感”「発想がない」 チームが抱く来季への危機感「できていない」
FOOTBALL ZONE / 2024年12月2日 7時10分
-
“5戦連続”「経験したことない」異例事態の謎 監督も本音…J1残留へ22歳が紡いだ手掛かり
FOOTBALL ZONE / 2024年12月1日 7時20分
-
町田がJ1初優勝に望みつなぐ2連勝! 首位と勝ち点3差の暫定2位浮上! 相馬ドリブルからOG誘発で京都撃破…敵地での最終節へ
ゲキサカ / 2024年11月30日 16時18分
ランキング
-
1大谷翔平の“敗北”に「これ以上の間違いはない」 ジャッジ派の炎上司会者すら異議
Full-Count / 2024年12月26日 20時32分
-
2大谷翔平が「凄いメンツの中に」 日本人が野球を代表…米放送局選出の8人が「レジェンド」
Full-Count / 2024年12月26日 14時17分
-
318歳日本人が“3億円超”「凄い」「抜けてる」 3か月で価値急上昇…ロス五輪世代1位に
FOOTBALL ZONE / 2024年12月26日 19時10分
-
4早田ひな、Tリーグに今季初出場 左手首のけがから回復途上
共同通信 / 2024年12月26日 21時16分
-
5米スタンフォード大の佐々木麟太郎 妹・秋羽らと大谷翔平の父に近況報告「私たちの恩師」
スポニチアネックス / 2024年12月25日 22時54分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください