東福岡、復権。雨中で魂と質を表現し、3年ぶりの選手権へ
ゲキサカ / 2024年11月11日 11時55分
[11.10 選手権福岡県予選決勝 東福岡高 2-0 東海大福岡高 博多の森陸上競技場]
ヒガシ、復権! 第103回全国高校サッカー選手権福岡県予選決勝が10日、福岡市の博多の森陸上競技場で行われ、東福岡高と東海大福岡高が激突。東福岡が2-0で勝ち、3年ぶり23回目の全国大会出場を決めた。
3度の選手権優勝を誇る東福岡は今年、新人戦、インターハイ予選と無冠で決勝進出も初めて。だが、プレミアリーグWESTで粘り強く勝ち点を重ね、8位につけている。決勝の先発は、GK後藤洸太(3年)、右SB福川聖人(3年)、CB大坪聖央(3年)、CB山禄涼平(3年)、左SB柴田陽仁主将(3年)、中盤は底の位置に大谷圭史(3年)が入り、その前方に佐藤宏耀(3年)と塩崎響(3年)、右に児玉愁都(3年)、左に神渡寿一(3年)、そして最前線に伊波樹生(3年)が構えた。
3年ぶりの優勝を目指した東福岡
一方、東海大福岡はインターハイ予選に続く決勝進出。2012年度大会以来となる選手権予選決勝の先発は、GKが中村海星(3年)、右SB斉藤大生(2年)、CB長谷川陸(3年)、CB鈴木陽太(3年)、左SB濱口幸生(2年)、中盤中央はアンカーとして構えるMF永田覚都主将(3年)と浅香寛太(3年)、原口青尚(2年)で構成し、前線は右に梅本琉成(3年)、左に倉田連(3年)、中央に池田蒼音(3年)が構えた。
東海大福岡は12年ぶりの決勝進出
東福岡の平岡道浩監督、東海大福岡の伊藤良太監督ともに就任1年目の新任監督が率いる両校の戦いは立ち上がり、東海大福岡が永田や倉田、原口らがミドルレンジから積極的にシュート。開始10分ほどで3本、4本とシュートで攻撃を終える。対する東福岡は10分、塩崎が敵陣でのインターセプトから決定的な右足シュート。だが、これは東海大福岡GK中村がストップする。
東海大福岡は立ち上がりから10番FW倉田連らが積極的にシュート
東海大福岡はともにフィード力のある長谷川や鈴木から、倉田や池田の前方のスペースをシンプルに活用。また、永田を中心にセカンドボールを回収し、連続攻撃に結びつける。一方の東福岡は左の神渡と右の児玉の両翼へボールを動かし、彼らの縦へのドリブルを交えた崩しにチャレンジ。15分、東福岡は神渡のパスで相手のポケットをついた佐藤が左足を振り抜き、18分には児玉の右クロスのこぼれを佐藤が左足ダイレクトボレーで叩く。ドライブ回転のかかった一撃はクロスバーを直撃。ゴールエリアにこぼれたが、東海大福岡CB長谷川がかき出した。
東福岡の左サイドでチャンスを生み出したMF神渡寿一
東福岡はインターハイ予選準決勝で福岡大若葉高に20本以上のシュートを放ちながら決めきれず、カウンターを食らって0-3で敗れている。だが、平岡監督が「(夏場に)基礎技術もしっかり頑張って、ゴール前のトレーニングもしてきています」と語っていたチームは奪った後の1本目のパスがしっかり繋がっていたほか、この日はワンタッチのパスを交えてのサイドチェンジを見せ、攻守の切り替えも速い。
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