再徹底された「怯まず、驕らず、溌剌と」…序盤退場で数的不利に陥った滝川二、AIE国際をPK戦で退けて3年ぶりの全国へ!!:兵庫
ゲキサカ / 2024年11月11日 15時12分
[11.10 選手権兵庫県予選決勝 滝川二高 0-0(PK5-3) AIE国際高 ユニバー記念競技場]
第103回全国高校サッカー選手権兵庫県予選決勝が10日に行われ、3年ぶり22度目の出場を目指す滝川二高と初出場を狙うAIE国際高が対戦。前後半で決着が付かずPK戦までもつれた一戦は滝川二が0-0(PK5-3)で勝利した。
6月に行なったインターハイ予選の3位決定戦で対戦した際は滝川二が2-3で敗戦しているため、2度目の対戦となった今回も厳しい展開になるとは予想していていた。実際、キックオフと同時に勢いよく攻め込んだAIE国際が序盤は押し込んで試合を進めていく。
「立ち上がりはAIE国際が前を狙っていたので前に蹴ったら良かったのにやっぱり選手は繋ぎたい。後ろから繋ごうとしたパスをかっさわられてピンチを招いていた」。そう振り返るのは小森康宏監督で、ロストしたボールを自陣まで持ち込まれた結果、ファウルを与えて前半5分と8分にはFKからゴールを狙われた。嫌な流れは以降も続く。11分にはスルーパスからゴール前を抜け出そうとしたAIE国際の選手をDF浜口巧成(2年)が倒してしまい、一発退場となった結果、10人での戦いを強いられた。
滝川二の対応は素早く中盤の選手に変えて、DF加野陽己(3年)を投入。システムを4-2-3-1から5-3-1に変えて、ブロック守備を固めた。やるべきことが明確になった分、選手はプレーしやすくなった側面もある。インターハイでは技術力の高いAIE国際の選手に翻弄されたが、「彼らは上手いので飛び込んだらかわされてしまう。じっくり行こうと伝えていた」(小森監督)今回は安易に飛び込まず、じっくり粘り強く対応することで自由を与えない。相手の攻撃のキーマンであるMF宮城丸(2年)に対しても、DF川上瑠巳(3年)が対人の強さを発揮した。
守備で試合のリズムを作ると、ボールを奪ってからはカウンターで応戦する。中でも「自分は足が速いし、縦への運動量も多い。守ってばかりではなく、自分が攻撃の起点を作らなければいけないと思っていた」と話すMF村松風亜(3年)のサイドアタックは、相手を押し返す意味でも効果的。24分には「10人だったので、一人剥がすプレーが必要になってくると思っていた」と振り返るMF三宅蔵ノ助(3年)がボールを奪った勢いのまま右前方に出てクロス。こぼれ球を粘り強く拾ってチャンスを狙ったが、シュートを打ち切れない。
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