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県内三冠達成の近大和歌山、10回目の選手権出場が決定!! 初芝橋本は“三度目の正直”ならず:和歌山

ゲキサカ / 2024年11月11日 18時26分

 2月の新人戦、6月の総体予選でPK戦にもつれ込んだ際は、いずれも延長戦を終えるまでスコアレスだった。今年3度目の決戦にして初めて前後半のみで決着をつけた近大和歌山は、「夏以降、練習試合でも得点することが増えていたクロスの流れ」(佐久間)と「1年間練習を重ねてきたセットプレー」(岩崎)で逆転し、2-1で2年ぶり10回目の優勝を果たした。

 近大和歌山のキャプテンを務める佐久間は、「今回こそはスコアを動かすことができると自信を持って、試合に臨んだ」という。「初芝橋本はプリンスリーグ関西で戦っているので、夏よりも成長して強くなっているだろうと不安もあったけれど、最後まで諦めずに走り、勝利に繋げることができて良かった」と頬を緩ませた。

 藪監督は、選手たちのここまでの様子を振り返り、「1年生の頃からAチームで見ている選手もいるので、その分、これまで叱る場面もたくさんあった。でも最近は、自分たちで朝や勉強の合間を縫って集まり、トレーニングをしていた。試合中も含め、自立してくれた」ことが勝利に繋がった要因だとし、選手たちの成長を讃えていた。

 夏の全国大会では、1回戦は勝利したが、2回戦で敗れている。「ベスト16、ベスト8と上がっていくことができていないので、次は勝ち上がっていきたい」と目標を語った佐久間。全国大会までの残された時間で、目標を達成できるだけの成長をさらに重ねていきたい。

 他方、準優勝となった初芝橋本の阪中義博監督は、試合後は「悔しいので、あまり喋れることはない」としながらも、「でも、これだけは胸を張って言える。選手たちは本当にがんばってくれた」と、力を込めて語っている。試合後、応援してくれた人たちへの挨拶でも、阪中監督は、このように話していた。「選手たちは本当によくがんばってくれた。自分の力が足りなかったので、彼らを勝たせてやれなかっただけ。だから、彼らの成長を讃えてやってほしい。こんなにがんばってくれる選手と出会えて、幸せだ」。

 振り返れば2月の新人戦決勝のあと、選手たちの様子から、1年間でどれだけ成長させることができるかについて阪中監督は不安を感じているようだった。今年は、プリンスリーグ関西2部でも厳しい戦いが続いていた。涙をこぼしながら語っていたこの言葉に、偽りはないだろう。「大会中にも、選手たちの成長を見ることができた」ことを生かして、今大会では主将ではなくマネージャーとしてチームを支えた福本悠二(3年)を含めてチーム一丸となり、残されたリーグ戦で勝利を掴みたい。

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