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県内三冠達成の近大和歌山、10回目の選手権出場が決定!! 初芝橋本は“三度目の正直”ならず:和歌山

ゲキサカ / 2024年11月11日 18時26分

 なお、この決勝戦が行われる1週間前、全国的に荒天に見舞われていた2日に行われる予定だった今大会の準決勝は、県内でも暴風警報が発令されたため延期となった。紀三井寺公園陸上競技場を使用したい他競技の承諾を得た上で予備日を4日に設定していたからこその英断だった。順延された4日、天候にも恵まれた中で近大和歌山と近大新宮高、和歌山北高と初芝橋本の2試合が行われている。

 今年2月に行われた第76回近畿高等学校サッカー選手権大会で準優勝を果たしていた近大新宮は、まだ未踏の県大会決勝の舞台には今年も届かず。エースとしての活躍を期待されていたMF弓場蒼太(3年)は、「自分が決勝に連れて行く」と気負っていただけに、競技場を出たあとも自分の未熟さを省みては涙を流し続けていた。

 和歌山北は、初芝橋本に先制されたものの、MF隅田隼多(3年)のゴールで同点に追いつく白熱した一戦を繰り広げただけに、アディショナルタイムで勝ち越し弾を許したことは、さぞ悔しかったことだろう。パントキックでカウンターのチャンスを生み出していたGK味村優希(3年)が表彰式のあと1人でピッチに戻ってきて、時折タオルで顔を覆いながら何かを噛み締めているような様子だったことも印象的だった。

 それぞれ悔しさはあれども、両チームともに素晴らしい環境の下、悔恨を残すような不運もなく、積み重ねてきたことを披露した。決勝戦後に初芝橋本の河崎が「阪中監督が自分たちの健闘と成長を心から認めてくれていたことが、めちゃくちゃうれしかった。それを糧に、また次のステージに進んでいける」と語っていたのと同じように、準決勝で敗れた選手たちもまた、「成長できたこと」「もっと成長したいこと」を手に、未来へと進んでゆけることだろう。選手ファーストで今大会の運営を行なった和歌山県高体連サッカー専門部に敬意を表したい。

(取材・文 前田カオリ)
●第103回全国高校サッカー選手権特集

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