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佐賀東が慌てずポジショニングで優位に立って3発逆転勝ち。選手権で前回大会の8強超えに挑戦

ゲキサカ / 2024年11月13日 7時58分

 そして、左右へボールを動かしながら攻める佐賀東は18分、左の江頭から斜めのパスが石川に入る。石川が粘ってこぼれたボールを甲斐巧が左足で決め、同点に追いついた。
佐賀東は相手の立ち位置を見ながら右SB田中佑磨主将らがビルドアップ
 龍谷は21分、自陣左タッチライン際でボールを奪った中村がドリブルで2人をかわして持ち上がり、右足を振り抜く。DFに当たってコースの変わったボールは右ポストをヒット。また、伊賀や大城がセカンドボールを拾って仕掛けに繋げる。

 この日、龍谷は攻め勝つことを掲げて立ち上がりからハイラインで勝負。だが、太田恵介監督が「立ち位置が低かった。もっと積極的にやったほうがオレらのサッカーができたと思う」と指摘したように、徐々に重心が重くなってしまう。相手のビルドアップのキーマン・中村琥を意識するがあまり、守りで後手に。ポジショニングの質が高い相手にサイドから押し込まれ、自陣ゴール前のシーンが増えた。

 早川、光安、松村の3バックを中心に守っていたが、33分、佐賀東が勝ち越し点を奪った。自陣からロングボール。これは通らなかったものの、切り替え速く石川と江口の2人で奪い返す。そして、右横へ繫ぎ、三原が右足を振り抜く。これがゴール左隅に決まり、逆転した。
前半33分、佐賀東FW三原拓実が右足シュートを決め逆転逆転ゴールに沸く選手たち
 ポジショニングで優位に立って試合をひっくり返した佐賀東・蒲原監督は「ああいうポジショニングでとかっていうのは、もうずっとやっています。そこからどう背後をついて点に繋げるかっていうのがずっとテーマだったもんですから。早い段階で同点になって、逆転してっていうのは良かったですね」と評価した。

 40+1分には、蒲原監督が「あれが1番もう理想とするやり方なんですよ。あれが1番ナイスプレー」という攻撃。左サイドでボールを動かすと、左中間で受けた中村琥が右前方の甲斐巧へパスを通す。そして、甲斐巧がすぐさま左前方へラストパス。これを受けた石川がマークを外して右足を振り抜いた。
佐賀東は前半終了間際にMF甲斐巧海らが絡んで狙いとする崩し
 これは龍谷GK原田の好守に阻まれたものの、佐賀東は後半7分に追加点を奪う。蒲原監督がこの日のプレーを高評価していた石川を起点とした攻撃。大島が三原とのワンツーで中央へ動かすと、江頭がグラウンダーの左足ミドルを放つ。これが右ポストを叩いてゴールラインを越えた。
龍谷GK原田浩斗は好守を見せた後半7分、佐賀東はU-17日本高校選抜候補左SB江頭瀬南が左足ミドルを決めて3-1
 田中は「回しの面で相手のファースト(DF)に対して順応して、相手のファーストを走らせたりできたので、そこでビルドアップの面で優位性を持てた」と振り返り、「切り替えの部分で奪ってゴールと、いい繫ぎからのゴールっていう自分たちのサッカーの得点だった」と頷いた。

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