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県内二冠を懸けた前橋育英との100分間は「もう楽しすぎた!」。共愛学園DF天田諒大が決勝の試合後に浮かべた涙と笑顔

ゲキサカ / 2024年11月12日 18時20分

全国のピッチでチームメイトを鼓舞する天田

 迎えた選手権予選は準々決勝からの登場。プリンスリーグ関東所属の健大高崎高に3-2で競り勝つと、準決勝の新島学園高戦も2-0で勝利。共愛学園はインターハイ予選に続いて、群馬ファイナルへと勝ち上がる。

「インターハイの前は本当に勝てない時期が続いていたのに、インターハイに優勝したことで、チームにも凄く自信が付いたかなと思いますし、決勝に出れない選手の分も村山と『みんなをもう1回全国へ連れて行くぞ』と話していました」。天田は確かな決意を携えて、決戦のピッチへ駆け出していく。

「育英からも『2回目は負けられない』という本気の想いは感じました」と天田が話したように、試合は立ち上がりから前橋育英が猛ラッシュ。最終ラインからボールを動かしながら、細かいコンビネーションと個人技を織り交ぜて、次々とチャンスを創出。共愛学園はキャプテンのDF阿久津祐樹(3年)と天田のセンターバックコンビを中心に身体を張りつつ、最後は守護神のGK佐藤明珠(3年)のファインセーブやクロスバーにも助けられ、前半は何とか無失点で凌ぎ切る。

「後ろは粘れるなというのもあったので、耐えるのはキツかったですけど、耐えて、耐えて、1本のチャンスをものにしようとみんなで話していました」。そう話した天田に絶好の決定機が巡ってきたのは後半15分。左から村山が蹴り込んだFKをファーでDF小山桜我(2年)が折り返し、MF清水陽太(3年)が放ったヘディングは天田の目の前に飛んでくる。

「『あ、来た!』と思って、ちょっとコースを変えるフリックみたいな形で触りました」。しかし、頭で軌道を変えたボールはクロスバーにヒット。「アレはマジで決めたかったですね」。この試合で初めて共愛学園に訪れた決定的なチャンスだったが、先制には至らない。

 所定の80分間を終えてもスコアは動かず。勝敗は前後半10分ずつの延長戦にもつれ込んだが、もう共愛学園にタイガー軍団の攻撃力を防ぐだけの力は残っていなかった。「メチャメチャ良い雰囲気で後半も終われて、『これはあるぞ』と、『もう1回締め直して戦おう』とみんなで言っていたんですけど、最後まで粘れなかったですね。育英はメチャメチャ強かったです」(天田)

 延長前半6分に先制点を献上すると、さらに2点を追加され、ファイナルスコアは0-3。「インターハイの時の延長はチャンスもあったので、『本当に行けるな』という気持ちもあったんですけど、育英が夏からやってきたことが自分たちより上だったなと思いますし、自分たちももう1回県を制覇する気持ちはあったんですけど、その想いは育英の方が強かったのかなと思います」とは天田。共愛学園が抱いてきた県内二冠の夢は、最後の最後で叶わなかった。

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