懐かしのインドネシア再訪…代表で苦境続くも熱い思い尽きない菅原由勢「偉大な立場にまずは感謝しないと」
ゲキサカ / 2024年11月13日 2時52分
敵地のインドネシアにも、対戦相手としてのインドネシアにも、どこか縁深さを感じているようだ。日本代表DF菅原由勢(サウサンプトン)が12日の練習後、報道陣の取材に対応。2018年のAFC U-19選手権以来となるジャカルタ再訪に「まーーーーーじで懐かしいですね」とにこやかに話し、次の一戦に向けた思いを明かした。
菅原は2019年10〜11月、U-19日本代表の一員としてMF久保建英らと共にジャカルタで行われたAFC U-19選手権に参戦。グループリーグを突破した上で、準々決勝では6万人アウェーの中で開催国インドネシアを下し、見事にU-20W杯出場権を獲得していた。
今回の試合会場はそのインドネシア戦と同じ7万8千人収容のゲロラ・ブン・カルノ・スタジアム。チケットは完売が見込まれる中、菅原は懐かしそうに当時の思い出を振り返った。
「もちろん僕らの時も大アウェーというか、すごくインドネシアの圧力はあったと思うけど、アウェーの選手の僕らとしても気持ちが上がるスタジアムだった。ああいうアウェーの中こそ俺たちが絶対に勝つんだという気持ちにさせてくれたのはあの雰囲気があったからだと思うし、だからこそああいう難しい試合を勝ちきれたというすごくいい思い出もある。インドネシアのサッカー熱はあの時からすごかったと思うけど、僕らもサッカーが好きでやっているので、熱があったほうが気合いが入る。すごく試合が楽しみです」
また昨季まで5年間にわたってオランダのAZでプレーしていた菅原にとっては、対戦相手のインドネシア代表にも思い入れがあるという。
群島国家のインドネシアは大航海時代から戦後にかけて、長らくオランダ支配を受けていた影響で、インドネシアにルーツを持つ人々がオランダに数多く住んでいる。またインドネシア生まれの人々の中にもオランダにルーツを持つ者も多く、近年、インドネシア代表はオランダ系の帰化選手を次々と呼び込む形で強化を進めている。
彼らの多くはオランダのエールディビジでキャリアを送っており、「帰化した選手はほぼ全員知っていたし、対戦したことある選手もたくさんいた。今回だけじゃなくインドネシアの試合も見ていたけど、顔なじみがよくいるなと思っていた(笑)」と菅原。代表戦での再会に向けて「素晴らしい選手たちがいるのはよく分かっているので、そういう選手とやれるのは楽しみ」と口にする。
もっとも菅原は現在、日本代表で出場機会を得るのが難しい状況となっている。第2次森保ジャパンの発足以降、右SBの絶対的レギュラーとされていたが、今年1月のアジア杯期間中にレギュラーの座を失うと、6月の“攻撃的3バック”導入後はさらに出番が激減。直近5試合連続で出番から遠ざかっており、今回のシリーズも攻撃的な布陣を貫くのであれば厳しい立場が予想される。
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