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懐かしのインドネシア再訪…代表で苦境続くも熱い思い尽きない菅原由勢「偉大な立場にまずは感謝しないと」

ゲキサカ / 2024年11月13日 2時52分

 だが、その中でも日々の代表活動では活力を見せ続けている菅原。プレミアリーグという世界最高峰のクオリティーを誇る舞台で戦いながら、代表活動の長距離移動と向き合い、それでも試合に出られないという状況は精神的にも身体的にも厳しい負担があると想像されるが、その苦しみを感じさせないような明るさでチームを支えている。

 特に今回はヨーロッパから遠い地域でのアウェー2連戦というタフなシリーズ。だが、そのことを菅原に問うと、「僕だけじゃなく、プレミアリーグだけの選手だけじゃなく、どのリーグでも連戦はある」と冷静に述べ、日本代表の宿命を背負う姿勢を強調した。

「長谷部(誠)コーチもそうだけど、歴代の選手たちはたぶんもっと過酷な環境でやっていただろうし、もっと難しい最終予選のレギュレーションのなかでW杯の切符を勝ち取っていたことを考えると、歴代の選手たちの偉大さがすごく伝わってくる。僕らはたしかに試合数は増えているけど、チャーター機が用意してくれていたりとか、環境の面で協会側が手厚くサポートしてくれていて、選手にとってやりやすい環境になっている。昔の選手はそうじゃなかったと思うし、選手のために最善の準備をしてくれているのでそこに感謝したい」

 その上で「ヨーロッパからアジアの移動はタフだと思うけど、W杯のため、日本代表のためだったらキツいとか言っていられない。それをエネルギーに変えるしかない」と言い切った菅原。出場機会の少ない中でも、日本代表への熱意、日本を背負う仕事へのやりがいは尽きないようだ。

「サッカーが好きでサッカーをやっているし、そういう中でこうして国を背負えることは光栄で、偉大な立場にいられることにまずは感謝しないといけない。だからこそ、この代表には来る意味がある。来るだけが全てではないけど、やっぱりこのチーム、この代表に貢献したい思いをピッチ上で証明していかないといけない」

「チームでもそうだし、まだまだやることはあるけど、“代表”という意味の重さは重々承知している。それを毎日、この代表期間だけじゃなく、ここに常に居られるように、このチームを勝たせられるように、W杯を勝たせるようにという思いで常にやれている。それを継続していきたいなと思います」

 まずはインドネシア戦までの2日間、これまでどおりに準備を重ね、ピッチに立つ権利を自らの手で掴み取るつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア最終予選特集

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