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「支える」から「前に立つ」へ意識変化。MF大貫琉偉(鹿島ユース)がU-16日本代表候補をプレーで引っ張る

ゲキサカ / 2024年11月14日 21時45分

U-16日本代表候補のゲーム主将を務めたMF大貫琉偉(鹿島ユース、1年)がスプリント

[11.13 練習試合 U-16日本代表候補 2-2 C大阪U-18]

「支える」から「前に立つ」へ意識変化。U-16日本代表候補のゲーム主将を務めたMF大貫琉偉(鹿島ユース、1年)が戦う部分やリーダーシップで存在感を放ち、攻め上がりからポスト直撃のシュートを撃ち込んだ。

 戦うことは、“当然”のプレーだ。「そこはもう基準で、当たり前でやっているので。そこが抜けると自分はもう何もないので。もう鹿島ユースでは普通のことですし、自分は当たり前としてやってるので、そこに関してはいつも通り、良くできてたかなと思います」。特別な高さやスピードがある訳では無いが、C大阪U-18相手に戦うこと、走ることで対抗した。

 スペースへのスプリントやプレースキック、ボール奪取など攻守で奮闘。そして、1-1の後半41分には中央でパスを受けると、左へのドリブルからDFの股間を抜く形の左足シュートを放つ。素晴らしい一撃だったが、ボールは右ポストを叩き、PA側へ跳ね返った。

 大貫の目標は、点を取れるボランチになることだ。だからこそ、ゴールで試合を決められなかったことを悔しがる。「そこで決めれるかが次のステージへレベルアップできるかどうかの差だと思う」。チームはその2分後に失点。後半終了間際にMF岩崎亮佑(横浜FCユース)のゴールで追いついたものの、「自分がそこを決めていれば勝てたので悔しい」と首を振った。

 大貫は、鹿島ジュニアユースに所属していた昨年の全日本ユース(U-15)選手権で日本一に輝いている。今季はプレミアリーグEAST首位の鹿島ユースで1年生レギュラー。リーグ開幕3戦目で初先発すると、中盤でのボール奪取やセカンドボールの回収、正確な右足キックを武器にチームを支える役割を果たしてきた。

 この日は、鹿島ユースの前主将でU-19日本代表MF小倉幸成(現法政大)のような振る舞いとプレー。同じボランチの小倉は昨年、プリンスリーグ関東1部で2桁得点をマークするなど攻守で活躍し、チームをプレミアリーグ昇格へ導いている。

 大貫は「(得点力も含めて小倉)幸成君はマジでほんと凄くて、あの人がいれば負けないなとも思っているし、そういうところもお手本にしてるので、そういうところではもっと見習っていきたいなと思っています」。小倉のようにゴールを決め、背中でチームに示せるような存在にならないといけないと考えている。

「ジュニアユースの頃は、自分は『下から支えてあげよう』っていう気持ちも大きかったんですけど、ユースに入ってからは『自分が前に立って』、やっぱ点を取って、その背中でみんなに示してあげたいなって思ってもいるので。『自分がいれば、勝たせられるんだぞ』っていうように」。この日、U-16日本代表候補では決めて勝つことができなかったが、ここからの戦いで自分がチームを勝たせるプレーをする意気込みだ。

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