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予選5試合で32得点!! 「超攻撃型」にこだわった那覇西、宜野湾に4発快勝で4年ぶりの選手権出場!!

ゲキサカ / 2024年11月15日 13時32分

4年ぶりに全国行きを決めた那覇西高の選手、応援団が歓喜を爆発

[11.9 選手権沖縄県予選決勝 那覇西高 4-1 宜野湾高 タピック県総ひやごんスタジアム]

 20年を最後に冬の舞台から姿を消していた沖縄の名門が4年越しの雪辱を果たした。

 21年は県大会4強で姿を消し、22年と23年は決勝まで駒を進めるもPK戦負けを喫した那覇西高。「『PK練習までしたほうがいいんじゃない?』という声も耳に入っていた」(運天直樹監督)と苦汁を飲まされたこともあったという。それでも伝統的に攻撃重視のサッカーを貫いてきたチームは「面白いサッカーをするけれども勝負弱い」というレッテルを剥がすべく、2年目の運天監督の下、さらなる進化を求めて「超攻撃型」にこだわったチームづくりで地力をつけてきた。

 12月で57歳になる指揮官は、幼少の頃の英雄だったボクサーの具志堅用高のファイトスタイルを例に「攻めの姿勢を最後まで貫いて、相手に打ち勝つサッカーで強い沖縄を見せたい」というポリシーを掲げる。そこに呼応したのが、去年2年生ながらボランチとして攻守の要を担ったFW與古田頼(3年)。「負けたときの悔しさは誰よりも知っているつもり」と自責の念に駆られ、新チームの10番を背負うようになってからは戦闘的なプレーとボールキープ力を買われてFWへ転向し、チームの火力を高めることに集中した。

 そして與古田を軸に那覇西の超攻撃型サッカーは花開く。本大会は2回戦から登場し、準決勝までの4試合で28得点を記録。さらにリスクを負うサッカーを展開するからこそ守備も鍛錬され、ジュニアユース「ヴィクサーレ沖縄FC」時代からCBでコンビを組む主将のDF上地克幸とDF亀田安澄の両3年生が中心となり、攻め込まれても焦らずチャレンジアンドカバーで相手の攻撃の芽を摘み、無失点で決勝進出を決めた。

 頂点をかけ、那覇西は宜野湾高と対戦。今年2月の新人戦において0-1で敗れた相手を前に「目標だった三冠を阻止され、絶対に借りを返したいと思っていた」と、チームを束ねる上地を中心にまとまった那覇西は前半10分にFW玉寄一星(3年)が先制点を奪うと、6分後にも玉寄が連続ゴールを決めて突き放す。

 2点を追う宜野湾は「自分たちの力を信じて臆病になるな」と、気持ちを高める天願匠監督のゲキに応えるべく反撃態勢。中盤でセカンドボールを奪取すると、スルーパスを受けたFW新屋歩武(3年)がシュート。GKが弾いたボールをFW比嘉憲聖(3年)がヒールでPA内中央のスペースへ落とし、最後はMF島袋善考(3年)が地を這う鋭いシュートを放つ。しかしわずかにゴールの左に逸れ、点差を縮められなかった。

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