後継者?菅原由勢の奮起弾に吼えた38歳長友佑都「あれだけみんなが喜ぶのは彼の人間性」
ゲキサカ / 2024年11月17日 22時32分
苦境の中でも明るさとひたむきさを失わなかった後輩の活躍に、笑みがこぼれた。日本代表DF長友佑都(FC東京)が中国・厦門で行われた17日の練習後、報道陣の取材に対応。15日のインドネシア戦(◯4-0)で途中出場からゴールを決めたDF菅原由勢(サウサンプトン)について「吼えましたね。嬉しかったのと、彼も苦しい思いをして這い上がってきたので、彼が示したものには僕自身も大きな刺激をもらいました」と嬉しそうに感慨を語った。
北中米W杯最終予選で4試合連続で出場がなかった菅原は15日、第5戦・インドネシア戦の後半17分に待望の初出場。すると同24分、MF伊東純也からのパスを受けてペナルティエリア右を切れ込み、豪快な右足シュートを突き刺した。チームにとっては4点目のダメ押し弾。それでも菅原の周りには勝ち越しゴールが決まったかのような歓喜の輪ができ、苦境に悩んでいた24歳を支えるムードがあった。
日本代表で15年以上を過ごしてきた長友にとっても、その光景は印象的だった。「それぞれ厳しい競争の中で、苦しい思いをしている選手もいるし、スタメンの選手も少しでもダメなプレーをしたら代えられてしまうという危機感の中でやっている。まず一つ、彼が苦しい状況の中で、出られない状況の中で、一つそれを乗り越えると花開くというものをみんなに示してくれた」。経験豊富な38歳はしみじみと振り返りつつ、その光景に表れた菅原のパーソナリティを称えた。
「あれだけみんなが喜ぶのは彼の人間性だと思う。彼が練習中に腐っていたり、文句ばかり言ってたとしたら誰も寄ってこない。前向きにポジティブにやっていることが人の心に響いて、ああいうふうに自然と人が集まってくる。それを彼が体現したんじゃないかなと思います」(長友)
また菅原にとっても、長友は日々大きな刺激を受けている相手だ。同じ日本代表のサイドバックを長年にわたって担ってきた偉大な存在に対し、インドネシア戦後には「あの年齢で、あれだけの経験がありながらも本人はベンチに入れないという悔しい思いを感じながらも、チームの先頭に立って引っ張ってくれている。彼の姿勢には尊敬しかない」とあらためて敬意を口にしていた。
長友はそうした14歳下の後輩に刺激を与えていることについて「僕は魂を分け与えてるんで。言葉も必要ないし、自分の姿を見てもらえれば自ずと魂の中に熱いものが込み上げてくるんだというのを体現したいなと思って戦っている。“日本のソウル”であり続けたいなと思います」と力説。菅原を「長友の後継者」に挙げる報道陣の質問に、ユーモアを交えながら信頼を示した。
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