[MOM4939]堀越FW三鴨奏太(2年)_果たしたのは「堀越の10番」の仕事!2年生アタッカーが全得点に絡む躍動で東京制覇の主役に!
ゲキサカ / 2024年11月18日 12時35分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.16 選手権東京都予選Bブロック決勝 堀越高 3-2(延長) 実践学園高 駒沢陸上競技場]
この10番にボールが入ると、ピッチの空気は一変する。周囲をぐるりと見渡し、瞬時に最適解を導き出し、持ち合わせている高い技術を生かして、イメージを具現化してしまう。戦う舞台がどこであっても、今やその存在感は唯一無二と言っていいだろう。
「今年は監督も言っていたように苦しい1年間でしたけど、この選手権のためにやってきましたし、春も夏も自分の中では不完全燃焼だったので、今大会はそれがゴールという結果として現れて良かったです」。
2年連続となる全国切符を力強く手繰り寄せた、堀越高の10番を託されたアタッカー。MF三鴨奏太(2年=FCオーパスワンU-15出身)はファイナルの舞台で2ゴール1アシストを叩き出し、チームの劇的な勝利を鮮やかに演出してみせた。
東京制覇の懸かったゲームでも、その才覚は早々に煌めく。高校選手権東京都予選Bブロック決勝。実践学園高と対峙した一戦の前半2分。FW高橋李来(2年)のパスをMF杉村充樹(2年)がダイレクトで上げた右クロスが届くと、ゴール前でたどるべき道筋は一瞬で弾き出される。
「得意なファーストタッチもうまく決まって、足を振り切らずにちょっとキーパーを倒しながら流し込めたと思います」。力の抜けた柔らかいトラップで、マーカーの前に身体を入れると、そのまま丁寧にフィニッシュ。ボールは左スミのゴールネットへ転がり込む。あっという間の先制劇。10番がその実力を遺憾なく発揮する。
ただ、そこからのチームは思ったような試合展開に持ち込めない。「ちょっと早くゴールが入り過ぎたというか、獲れたことは良かったですけど、そのあとにちょっとフワッとしてしまいましたね。この大会は1点が入ったら、2点目も早めに入って、それで結構楽になったんですけど、2点目が遠かったです」(三鴨)。次の1点を奪えないまま、ゲームクローズに入りかけていた後半31分にPKで追い付かれ、試合は延長戦へと突入する。
延長前半7分。実践学園が逆転に成功する。この試合で初めて背負った1点のビハインド。ただ、三鴨のメンタルには少しのブレもない。「もう『これで終わっちゃうのかな』とは思いましたし、状況としては最悪な状況だったんですけど、今シーズンはずっとああいう場面でも負けないでここまで来れたので、自分の中で自信を持って、堂々とプレーできましたね」。
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