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掲げ続ける伝統の「一致団結」が引き寄せた8年ぶりの全国切符!正智深谷は浦和学院にウノゼロで競り勝って堂々の埼玉制覇!

ゲキサカ / 2024年11月19日 8時0分



 後半も大きな構図は変わらず、浦和学院が後方でボールを持つ時間が続く中で、「行くところと行かないところをはっきりさせるのと、横ズレ、縦ズレのスライドのところをしっかりみんなで確認しました」とキャプテンのMF大和田悠(3年)も話した正智深谷はミドルゾーンで構えながら、縦に差し込まれたボールには積極的にプレス。吉田と大和田のドイスボランチと近藤の中盤センターの連動性も高く、長いボールには佐藤飛友とDF岸田永遠(3年)がきっちり対応。「彼らが状況を考えて、主体的によくやってくれたと思います」と小島時和監督も口にしたような安定した守備を継続する。

 1点を追い掛ける浦和学院は後半11分にビッグチャンス。右サイドの高い位置まで運んだDF小柳快颯(3年)のパスから、MF平昭一哉(2年)はピンポイントクロス。中央で競り勝った佐藤大心のヘディングは枠を捉えるも、森が丁寧にキャッチ。24分にも坂間の左CKに橋本が高い打点で競り勝ったが、ボールは枠外へ。「ビルドアップの面も含めて、積み上げてきたことをきちんとピッチ内で表現してくれて、攻撃的にやれたと思います」とは川上耕平監督。スタイルを貫きながら、同点への道筋を探っていく。

 31分は正智深谷に追加点機。途中出場のMF白岩龍(3年)、近藤とボールは回り、大和田が打ち切ったミドルはわずかにゴール左へ。ここは得点に至らなかったものの、34分には一気に3枚代えを敢行してゲームクローズに着手。右のDF外山達也(3年)、鹿山からバトンを受け取った左のDF小高寧桜(3年)の両サイドバックも組み込んだ4バックを軸に、ゴールへ鍵を掛け続ける。

 浦和学院も粘る。35分。坂間の左CKから、こぼれを小柳が叩いたボレーはゴール右へ。40+1分。左サイドを仕掛け続けた佐藤大心がここも時間を作り、坂間のクロスを右から小柳が頭で折り返すも、森が慎重にキャッチ。「ちょっと最後のところは余裕がなかったですね」(川上監督)。惜しいシーンは迎えながらも1点が遠い。

「準決勝をゼロで抑えた時に、『この大会は点を獲られる気がしないな』と思っていましたし、みんな気持ちも入っていたので、『1点入ったら守り切れる!』と思っていました」(佐藤飛友)。3分のアディショナルタイムが過ぎ去ると、主審はタイムアップのホイッスルを吹き鳴らす。

「やっぱり相手もこのままじゃという形で、押し込まれるシーンが多かった中でよく凌いでくれました。まさに“ウチらしさ”でしたよね。この勝利は我々スタッフもそうですし、スタンドのみんなもそうだと思いますし、掲げている一致団結の証じゃないかなと思います」(小島監督)。正智深谷が8年ぶり4回目となる冬の全国切符を、堂々と勝ち獲る結果となった。

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