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掲げ続ける伝統の「一致団結」が引き寄せた8年ぶりの全国切符!正智深谷は浦和学院にウノゼロで競り勝って堂々の埼玉制覇!

ゲキサカ / 2024年11月19日 8時0分



「正智の方が上だろうと受けて立つとロクな試合はないですし、『とにかく君たちはチャレンジャーだぞ』ということは、常に言ってきました。『受けて立ったら絶対に勝てないし、受けて立つような力は君たちにないから、ちゃんと自分たちの力を発揮しろ』と言い続けてきたので、それを真摯に受け止めて、信じてやってくれたからだと思います」。小島監督はチームが久々に埼玉の頂点に立った理由をこう話している。

 3回戦から決勝までは、実に4試合続けて1点差での勝利。「疲れますよ、スタッフもみんなクタクタです」と笑った指揮官は、「(オナイウ)阿道や梶谷(政仁)みたいなエースが不在なので、もうみんなで工夫して、みんなで点を獲ることをやってきていて、苦労はしているんですけど、その中でやりくりしながら結果を残しているのは非常に良い材料ですよね」と言葉を続ける。

 キャプテンの大和田もチームが纏い始めてきた勝負強さに、はっきりとした手ごたえを感じているという。「今日は前半で1点獲れたので、相手が後ろでやってくるなら、そこまで行かずにブロックを組んで、『1-0でもいいから勝ちを獲りに行こう』という感じでした。僕たちは3回戦から全部1点差ゲームを勝ってきたので、『1点差でも自分たちは勝てる』という自信をみんなが持ってやっていると思います」。

 この決勝で叩き出したゴールが3年間の公式戦でも2点目だったと明かした佐藤も、チームが掲げてきた伝統のキーワードを口にする。「メンバーに入った30人が頑張るのはもちろんですけど、やっぱり正智が掲げている『一致団結』ということができなければ、このチームは勝っていけないと思うので、今日も全校応援でしたし、スタンドのみんなも合わせて一致団結した結果が、今日のゴールや勝利に繋がったと思います」。試合を重ねるごとにより浸透したのは『一致団結』のマインド。これが整った時の正智深谷は、やはり強い。

 新井晴樹(水戸)や梶谷政仁(秋田)、オナイウ情滋(仙台)らを擁して、全国8強まで勝ち上がった95回大会以来、8年ぶりとなる冬の全国。まだ小学生だった当時の躍進をテレビで見ていたという大和田は、目指すべきターゲットについて力強く言い切った。

「僕たちは全国の舞台をまったく知らない中でやってきたので、まずはその経験のあるコーチたちの指導に感謝したいですし、8年ぶりということはもうチャレンジャーとして行く中でも、同じ埼玉の昌平が夏のインターハイでは全国を獲っているので、僕たちも全国制覇を目指して頑張っていきたいです」。

 明確に狙うのは埼玉県勢として43年ぶりとなる全国の頂。赤と緑の旋風を晴れ舞台でも巻き起こすべく、正智深谷が謙虚に挑む大いなるチャレンジは、ここからがより面白い。



(取材・文 土屋雅史)
●第103回全国高校サッカー選手権特集

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