“20番”の密着マークも単独突破で流れ変えた久保建英「ボールが足元に来ちゃえば何とでもなるかなと」
ゲキサカ / 2024年11月20日 4時0分
[11.19 W杯最終予選 日本 3-1 中国 厦門]
中国が講じてきた狭いピッチ幅、使用機会の少ないスタジアムの凸凹した芝生、そして目新しいメンバー構成により攻撃が停滞していた立ち上がりの日本代表だったが、MF久保建英(ソシエダ)の単独突破が流れを変えた。
「(チーム全体の)つないでつないでがうまくいっていなかったので、僕が切れ込めるところがあればと。一回、田中(碧)選手からもらった後に前を向いたところで、今日は行けそうだなと思った。その後は遠藤(航)選手だったり、田中選手から簡単にパスをもらって、前に身体を入れてというところで何回か中村(敬斗)選手にいいパスを出せた。身体がキレキレだったかと言われたらそうでもないけど、あれくらいだったら全然やれる」
背番号20のMFシェ・ウェンノンが終始マークについていたが、小競り合いを仕掛けられながらも冷静に駆け引き。「思ったよりずっと僕のところにいて、本当に来る前から削られるみたいなこともあったし、そこは徹底しているんだなと。あの戦い方をされたほうが嫌だし、実際に何回かボールを奪われてカウンターというシーンもあったので、そこは彼を褒めるしかない」。そんな難しさはありながらも、「個人的にはそこまで剥がす必要はないかなと。ボールが足元に来ちゃえばなんとでもなるかなと思っていた」という緩急の動きで次第に差をつけていった。
そうしてリズムを作っていった前半38分、それまではお膳立てに徹していた久保だったが、そこでは鋭いカットインシュートでゴール左隅を強襲。これはGKワン・ダーレイのファインセーブに阻まれるも、このプレーで獲得したFKを自ら蹴り、FW小川航基の先制点をアシストした。これで第2次森保ジャパン通算11アシスト目。最多のMF伊東純也に一時肩を並べた。
「理想の入りではなかったし、(ピッチ幅などの)違った理由でうまくいかない時間帯があったけど、個人のところで何回か打開できるシーンはあった。チームがうまくいかない時に個人のところで打開できたのは良い収穫だったと思う」(久保)
攻撃的3バックでは初の先発共演となった伊東とのコンビも出色の出来だった。時間を経るごとに“活かし、活かされ”の関係性で破壊力を発揮していたが、そこで意識していたのは伊東のマークを引きつけるための裏抜けの動きだという。
「僕は個人的に中で待っているほうがいいけど、やっぱり伊東選手は外で受ける時がチャンスになるので、そういった時は囮の動きで。(パスが)出ないだろうとは思いつつも、普段(ソシエダで)僕がサイドで受けるためにチームメートがしてくれているのでそこはわかっているつもりです」
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