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[プリンスリーグ関東1部]矢板中央CB佐藤快風主将が涙の訴え。日本一になるために、応援してくれる人たちのために「もっと本気でやんないといけない」

ゲキサカ / 2024年11月21日 23時20分

矢板中央高のCB佐藤快風主将(3年=足立区立第十三中出身)は試合後、チームメートに涙の訴え

[11.19 プリンスリーグ関東1部第10節 矢板中央高 2-2 帝京高 矢板中央高校東泉G]

「日本一取るために、これじゃ……やっぱ最後に取られるっていうのは、自分たちのほんと甘さしかないかなって思います」。後半アディショナルタイムの失点で追いつかれて引き分け。CB佐藤快風主将(3年=足立区立第十三中出身)は試合後、矢板中央高(栃木)のAチームの選手を集め、非常に厳しい口調で思いをぶつけていた。

 延長戦、PK戦まで戦った選手権栃木県予選決勝(16日)から中2日での90分間ゲーム。体力的にキツかったことは確かだが、それは同じ16日に東京都Aブロック予選決勝を戦った帝京高(東京)も同じだ。佐藤は、「自分的に言いたいのは、もうほんとに勝ちたい、勝ちたい。それだけではもう伝わらないですけど、それをもっと表面に出してもいいのかなって」。目は真っ赤。全く遠慮することなく、怒気を含んだ表情と大声でチームメートたちに求めていた。

 選手権まであと1か月半。日本一を本気で掴むのであれば、やってはいけないようなゲームだった。2度先行したが、いずれもわずかな隙を突かれる形で2失点。佐藤は集中力を維持し、身体を投げ出してでも止めたいという気持ちを全員が持っていれば防げた失点だったと考えている。同時に3点目を奪うチャンスを活かすこともできなかった。必勝を期していた一戦で勝っていれば、プレミアリーグプレーオフ進出を争う3位・浦和ユースと同じ勝ち点31。ライバルにも大きなプレッシャーを掛けられたはずだった。

 帝京には前期のリーグ戦で、4-2で勝利している。だが、今回はホームで差を埋められる結果になった。ピッチサイドで大応援をしてくれたチームメートや家族の前で勝利することができず、佐藤は「もう悔いしかないです」。仲間たちは自分がプレーしたいという気持ちを押し殺して応援してくれている。主将は、その声に応えるような戦いができたとは、考えていない。

「普通だったら応援したくないと思いますよ。ほんとに自分が夢の舞台に立ちたいと思いますし、もう(以前は)自分がそういう気持ちだったんで。だからこそ、(彼らの前で)ほんとに勝たないといけないっていう絶対条件だと思います。だから、(自分たちの熱量が彼らに伝わるように、)ほんとにもっと本気でやんないといけない」。チームを代表して戦っている選手たちに対して涙の訴え。佐藤は取材中も時折涙が流れるのを堪えたり、言葉を詰まらせながら、思いを語っていた。

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