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[プリンスリーグ中国]新たな成長の機会を獲得。後半45+4分の劇的V弾で、高川学園が初のプレミアプレーオフ進出!

ゲキサカ / 2024年11月23日 22時56分

 高川学園も交代出場DF行友が右サイドから強引にDF前へ潜り込んでラストパス。また、柿本や松木のプレースキック、前線で身体を張る大森へのロングボールを交えた攻撃から田坂や宮城がセカンドボールを回収するなど、攻撃回数を増やしていく。だが、クロスの精度、ゴール前での迫力を欠いたほか、広島皆実は折出、杉山の両ストッパーが前に強い。広島皆実は集中した守りを継続。迫田や佐々木が確実に相手ボールを跳ね返し、3バックの中央に構える表が粘り強い守りでマイボールに変えて咆哮していた。
後半、高川学園のDF行友祐翔が攻撃を活性化広島皆実はDF表恵佑らDF陣が良く踏ん張っていた
 広島皆実は後半13分にMF藤井陽空(3年)を投入。その後、FW熊澤輝心(1年)もピッチへ送り出す。高川学園は後半15分頃から全体的にアクションが増加。沖野が最終ラインから持ち上がる回数を増やし、相手ボランチ脇を狙う細見がボールに係わり続けてサイドを崩しに行く。
高川学園のDF沖野眞之介主将は攻守に存在感のある動き
 高川学園は31分にMF西岡剛志(3年)、40分にはFW託見柊威(3年)を投入。相手のクリアを回収して宮城らが繋ぎ、浮き球の攻防で先に触るシーンを増やして圧力をかける。45+3分には沖野のパスが前線の託見へ通り、左足シュート。広島皆実も柚木や熊澤、木村が速攻を狙い続けていたが、45+4分に高川学園がゴールをこじ開けた。

 中盤の浮き球を身体を張って頭で繋ぎ、左中間の大森がDF裏へスルーパス。DFと競りながら前に出た西岡が右足シュートを右隅に決め、先制した。高川学園はベンチの選手たちも飛び出して歓喜の輪。広島皆実もすぐに攻め返し、柚木がドリブルでPAへ深く切れ込む。諦めずに同点のチャンスを作ったが、そのまま試合終了。高川学園が2位とプレミアリーグプレーオフ進出を決めた。
後半45+4分、高川学園FW大森風牙がスルーパス交代出場のFW西岡剛志が劇的な決勝ゴール歓喜の高川学園イレブン
 高川学園の沖野は、「決めてくれると信じてたんで、決めてくれて、そして勝ち点3持ち帰れたんで嬉しいです」と微笑。「去年、先輩たちがプリンス(リーグ中国)に上げてくれて、新チーム立ち上げ当初からプレミアの参入戦を目指してきた。1、2年生にいい思いをさせてあげるためにも参入戦に行かないといけない」という思いを結実した。

 年代別日本代表のFW山本吟侍(現関西学院大)やDF藤井蒼斗(現立命館大)という下級生時から主軸だった柱が卒業。江本監督は今年のチームについて、「特別じゃないことを分かった上でひたむきにやり続けた。選手たちが継続してやり続けてくれました」と称える。そして、「スタッフがいい準備をしてくれた。トレーニングで課題を修正することに時間をかけてやってくれました」と感謝していた。

 ここから2週間、プレミアリーグプレーオフへ向けて準備をすることでまた成長することができる。チームにとって初めての経験。プレッシャーもあるが、選手たちは一戦必勝で歴史を塗り替えに行く意気込みだ。大森は「まず来年のためにと、自分も味方のためにもとにかく走って、プレミア昇格決めれるように頑張っていきたい」。プレミアリーグプレーオフでは、各地域のプリンスリーグ上位チームと対戦。昇格を勝ち取るためには2勝が必要だ。Jクラブユース勢と戦う可能性があり、難しい戦いになることは間違いない。それでも、堅守、継続する力を持つ高川学園は、一戦必勝でより成長する機会を勝ち取る。
高川学園が初めてプレミアリーグプレーオフに挑戦する
(取材・文 吉田太郎)

●高円宮杯プリンスリーグ2024特集

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