高体連チームとして初のプレミアリーグWEST制覇!「爆進」する県立校・大津は進化を続けてファイナル、選手権優勝へ
ゲキサカ / 2024年11月25日 11時48分
静岡学園はその後も、篠塚が攻守でバランスを取りながら攻撃に持ち込むが、単独突破が増えてしまう。また、動きの量も低下。逆に大津は後半半ばからギアがまた一段階上がったように映った。「僕らはそれ(攻守の切り替えの速さ)を90分やり通せるっていうところが結構強みであるので、結構前半そういったタフな戦いになっても、後半は少し優勢に進められたりっていう部分は、結構自分たちの中でも想定しています」と山城監督。前線から相手を“狩り場”へ追い込んでミスを誘うと、嶋本や畑のボール奪取から攻撃に結びつけた。
清水内定のMF嶋本悠大は攻守で光る動き
そして、野口の右足シュートなどでプレッシャーをかける。迎えた17分、嶋本が中央から運んで左でフリーの溝口へさばく。溝口の右足シュートはDFに当たってコースが変わり、左隅の方向へ。これはGK有竹がかき出したものの、溝口が回収から右足シュートをゴール右上へ叩き込んだ。
後半17分、大津MF溝口晃史が右足で決勝ゴール“切り札”が勝利へ導くゴールを決めた
優勝へ近づくゴールに大津の選手たちは喜びを爆発させる。静岡学園は反撃するが、シュートまで持ち込むことができず、GK村上葵の守る相手ゴールを脅かすことができない。大津はクリアのような縦パスを山下が収めてしまうことも強み。また、後半は嶋本や畑、兼松が中盤で相手との差を生み出していた。その大津は31分に兼松をMF野中勇夢(3年)へ交代。静岡学園も35分に神吉をFW加藤佑基(3年)と入れ替える。
大津は36分、相手ビルドアップを封鎖して山下が決定的な右足シュート。静岡学園も加藤がドリブルで2人3人とかわして大きく前進するが、PAへ侵入する前に村上慶に阻まれた。40分、静岡学園は乾とFW大木悠羽(3年)を交代。大津も舛井とMF曽山瑚白(3年)を交代する。
静岡学園の川口修監督は、「大津は前半の突破してバチっと決める力。あれがやっぱり他のチームと違うところだし、今年はほんとにJユースも含めて、もうトップのチーム。優勝に相応しい良いチーム。でも、(今日は)ウチにとっても収穫大のゲームになった。発見もあった。選手権までにひっくり返せるチームになる手応えは掴んだゲーム」。静岡学園が成長を示したが、今回も大津が上回った。体力的に苦しい時間帯でも各選手がファーストDFの寄せやプレスバックを徹底。追加点のチャンスも作りながら最後まで走り切って勝利し、優勝を喜んだ。
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