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試合前日から醸成されていた「アントラーズらしい」一体感。前橋育英と激闘を繰り広げた鹿島ユースはプレミアEAST戴冠に一歩近づく劇的勝利!

ゲキサカ / 2024年11月26日 8時3分


 リードこそしているものの、やや守備の時間が長くなっていった鹿島ユース。「早い段階で点は入りましたけど、まだ時間も全然あるので向こうも余裕がありますし、そういう流れを考えてもハーフタイムには『1点リードしたというよりは、0-0の気持ちでもう1回前から行け』とは言いましたね」と話した柳沢監督は、後半開始からベンチスタートだった吉田を投入。もう一度全体のねじを巻き直す。

 それでも後半の攻勢も前橋育英。6分には柴野が右へ振り分け、オノノジュのシュートは岸野が丁寧にキャッチ。14分にはMF黒沢佑晟(3年)とのワンツーで右サイドを抜け出したオノノジュのクロスに、ニアで合わせた佐藤耕太のシュートはわずかに枠の左へ。「ハーフタイムにみんなで『もっとスイッチを入れよう』と話していました」とはセンターバックのDF鈴木陽(3年)。アウェイチームもアクセルを踏み込み直す。

 22分は前橋育英にセットプレーのチャンス。右サイドでCKを手にすると、石井がストレートに蹴り込んだ軌道へ、飛び込んだDF久保遥夢(2年)が高い打点のヘディングで叩いたボールは、力強くゴールネットを揺らす。公式戦8連勝を目指すタイガー軍団の咆哮。1-1。スコアは振り出しに引き戻された。

前橋育英は久保遥夢(20番)が同点弾を沈める!

 25分。前橋育英に決定機。平林のラストパスにオノノジュがフリーで抜け出すも、枠内シュートは岸野がビッグセーブで応酬。「失点した後もチームにあまり慌てる感じはなくて、『点は獲れるな』と思っていました」(大貫)。守護神の大仕事が、鹿島ユースに再び勇気の灯をともす。

 41分。鹿島ユースは右サイドでFKを獲得する。キッカーは大貫。「(大川)佑梧が蹴る前に来てくれて、『相手は高さがないから中央に上げて』と言われたので、ピンポイントというよりは、中央のスペースを狙って、『あとは誰か来てくれ』という感じで蹴りました」。鋭い軌道の落下点に、40番のストライカーが潜り込む。

「『自分のところに来たらヘディングしてやろう』という想いはあって、ボールはマイナス気味に来たんですけど、そこからうまくひねって合わせられたので良かったです」。自らの頭で合わせたボールが右スミのゴールネットへ吸い込まれたのを見届けると、吉田はスタンドに向かって走り出す。

「自分自身が生きている中で、あの瞬間が一番楽しいし、嬉しいし、本当に生きがいという感じです」(吉田)。土壇場で叩き込んだエースの決勝点で勝負あり。「今日みたいな拮抗した試合が多い中で、多くの人が応援に来てくれたことが本当に力になっていますし、それがモチベーションにも繋がっているので、こういう雰囲気に助けられて、自分たちも勝負強さを見せられているのかなと思います」と佐藤海宏も口にした鹿島ユースが2-1でシビアなゲームを勝ち切って、勝点3を積み上げる結果となった。

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