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[MOM4948]鹿島ユースFW吉田湊海(1年)_ゴールは「生きている中で一番楽しいし、嬉しいし、本当に生きがい」。リーグトップスコアラーの1年生FWが土壇場での決勝点でエースの仕事完遂!

ゲキサカ / 2024年11月26日 12時17分



「後半の頭から入るというところで、ヤナさん(柳沢監督)からは攻撃で前でしっかりボールをキープして基点になるところと、守備ではハードワークしながら、ゴールも常に狙い続けろとは言われました」。前線からプレスに奔走しつつ、ボールが入れば力強いキープから基点を作り出すも、なかなか自身にチャンスは巡ってこない。チームは後半22分に同点弾を献上。1-1というスコアのまま、試合は最終盤へと突入していく。

 41分。鹿島ユースは右サイドでFKを獲得する。キッカーはMF大貫琉偉(1年)。入ってくるコースはイメージできていた。ボールが自分のところへ導かれてくると信じて、吉田は中央の狙ったスポットへ走り込む。

「太陽があっち側にあって、見づらさはあったんですけど、大貫から自分のところに良いボールが来たので、合わせるだけという感じでした。『自分のところに来たらヘディングしてやろう』という想いはあって、ボールはマイナス気味に来たんですけど、そこからうまくひねって合わせられたので良かったです」。

 ボールがゴールネットへ突き刺さったのを見届けると、観衆で埋まったスタンドの方へ全速力で走り出す。咆哮。絶叫。そして、舞う。エンブレムにキス。両手を広げる。やっぱりゴールを決めるって、最高だ。

「自分自身が生きている中で、あの瞬間が一番楽しいし、嬉しいし、本当に生きがいという感じです。あの景色は本当に気持ちいいですね」。



 柳沢監督も「あそこで良く決めたなと思いますね」と称賛した1年生エースが、試合終盤に奪い切った勝ち越しゴールは、そのままこのゲームの決勝点に。「フォワードは点を獲ることが一番の大きな仕事だと思います」と言い切る吉田の表情にも、試合後には最高の笑顔が広がった。


 日本一も経験したFC多摩ジュニアユース時代はボランチが主戦場だったが、今シーズンは基本的にストライカーとして起用される中で、ここまで世代有数のデイフェンダーが居並ぶプレミアリーグEASTで10ゴールを記録し、前橋育英のオノノジュ慶吏とリーグのトップスコアラーに並んでいる。

 その陰には、やはり日本を代表するストライカーだった指揮官から受けている影響も小さくないようだ。「中学校時代に比べたらフォワードとしての動きは変わったと思います。ヤナさんは本当に一流の選手だったので、吸収する部分が本当に多いですし、フォワードの動き出しや受け方は勉強になっていて、そこはより意識するようになりました。普通はヤナさんに教われるなんてありえないことですし、ここのユースじゃなければ経験できないことなので、それは本当にありがたいと思っています」。

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