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選手権予選優勝を経て大きくなってきた滝川二の情熱の「炎」。攻守の要DF川上瑠已は鹿島DFのように「ゴールの部分でも活躍できるように」

ゲキサカ / 2024年12月3日 0時4分

滝川二高の攻撃的SB川上瑠已(3年=FCバイエルンツネイシ出身)がドリブルで切れ込む

[11.30 プリンスリーグ関西2部第18節 滝川二高 7-2 近江高B J-GREEN堺S5]

 11月30日、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2024 関西2部最終節が行われ、滝川二高(兵庫)が7-2で近江高B(滋賀)に快勝。プリンスリーグ復帰1年目のシーズンを3位で終え、選手権へ向けて弾みをつけた。

 滝川二は前半6分、この日左サイドでキレのあるドリブルを連発していたMF松元大智(3年)の左クロスが相手オウンゴールを誘って先制。FWからSB転向1年ほどで攻守のキーマンになっているDF川上瑠已(3年)が、「立ち上がりから自分たちの空気にできたら負けないと思うんで、先制点というところをチームとして大事にしていて、先制点が取れたので、勢い持って全員で前半からいけたかなって思います」と振り返ったように、1年生8人が先発した近江Bを圧倒した。
前半6分、MF松元大智のクロスがオウンゴールを誘い、先制点
 FW空久保善(2年)のヘッドや川上の変化を加えたセットプレーなどで追加点を目指すと16分、MF三宅蔵ノ助主将(3年)の1タッチのスルーパスからMF治部翔(3年)が右足で2点目。一方の近江Bは自陣からドリブル、ショートパスで前進を試みるが、滝川二は切り替えの速い守備で阻止する。
前半16分、MF治部翔が右足で2点目のゴール
 三宅やMF南壮一郎(2年)のダブルボランチのところで回収。そして、「FWよりSBはグラウンド全体を見れるっていうか、そういう部分で自分の特長であるキックっていうところが存分に活かされるのかなと思います」という右SB川上、CB樋渡航(3年)、CB加野陽己(3年)、左SB酒井悠利(3年)の4バックやGK竹本航(3年)から相手を見ながらボールを動かしていく。

 滝川二は、三宅の正確な1タッチパスや空久保の収める力も活用しながら強みであるサイド攻撃。前半28分には、三宅の右クロスがそのままゴールネットを揺らして3-0とした。滝川二は前半終了間際にもMF村松風亜(3年)と松元が決め、5-0で前半を終了。後半立ち上がりにも三宅が2点を加えてハットトリックを達成した。
MF三宅蔵ノ助主将(7番)はハットトリックの活躍
 この後も川上やFW鬼追元汰(3年)、松元らが果敢に攻め上がり、ゴールへ。左右両SBを務めた川上は、「関学の卒業生で今、アントラーズの濃野君が、(以前は)自分もあんまり知らなかったですけど、今年J1で8点とか攻撃的サイドバックというところで活躍してるのを見て、濃野君も(大津高時代に)フォワードやってたから、自分も似てる部分っていうのがあるかなと思うんで、そこを目指して今やっています」という。この日はゴール前でドリブルを止められるなど無得点に終わったが、左右両足のキックや「自信はある。負けたくない」という対人守備を含めて持ち味を発揮していた。

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