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チームに息衝いていた「トーナメントの勝負強さ」。G大阪ユースは高川学園の奮闘に苦しみながらも粘り強く勝ち切って3年ぶりのプレミア復帰に王手!

ゲキサカ / 2024年12月8日 7時40分

「苦しかったです。相手は凄くタフで強かったです。球際もそうですし、ロングボールを駆使したゴールに直結するようなサッカーで、ピンチもいっぱいありましたし、もう必死でした」(町中監督)。高川学園の奮闘、一歩及ばず。1点差を守り切ったG大阪ユースが粘り強く白星をもぎ取り、3年ぶりのプレミア復帰に王手を懸ける結果となった。


「今日は『よう勝ったな』という感じでした」という森田の言葉は、G大阪ユースの選手たちの言葉を過不足なく代弁しているように思う。「もう負けたら終わりやし、1年の集大成というか、リーグ戦で優勝しても、ここで上がれなかったらという凄いプレッシャーの中で選手もやっていたと思います」とは町中監督。とにかく苦しい90分間だったことは間違いない。

 一方で苦戦したことは認めながらも、ピッチの中の選手たちはいたって落ち着いていたようだ。「プリンスでもこういう難しい試合を自分たちはモノにしてきていたので、自信はありましたし、同点になってもそこから勝ち越しゴールが獲れるというのはこのチームで積み重ねてきたことなので、みんなで焦らずにできたかなと思います」(古河)「ミーティングでも『1点獲られても落ち着いていけば大丈夫だから』というマチさん(町中監督)の話もありましたし、得点は獲れると信じていたので、追い付かれても全然自信を持ってやれました」(森田)

 G大阪ユースは昨年に続き、今年も夏のクラブユース選手権を制して連覇を達成。シビアな『負ければ終わり』という戦いの経験値は、確実にグループの中に積み上がる。「今日もたぶん緊張はしていたんですけど、クラブユースもこういう緊張感の中で戦ってきたので、そこで2連覇しているということもあって、僕自身は結構冷静でした」と話すのはチームのムードメーカーでもある森田。やはりトーナメントでの勝負強さは際立っている。

 次の相手は横浜F・マリノスユース。年代別代表経験者をズラリと揃えるような難敵だが、もうここまで来たらやるしかない。キャプテンの古河は最後の1試合に向けて、力強い意気込みを口にする。

「絶対にプレミアに戻りたいですね。それが自分たちにとってはプレッシャーにもなっていますけど、このチームは全員がそこを楽しめるような選手たちばかりですし、みんなこういう大舞台が好きな選手ばかりなので、次はもっと自分たちらしさを出していきたいなと。もう最後なので、全員で楽しんで、自分たちがやることをやって、試合を楽しめたら自然と勝てると思います」。

 森田が紡いだ言葉にも、自然と力が入る。「僕自身はジュニアユースからガンバに入ったんですけど、そのままユースにも上げてもらったので、ここまで成長させてくれたクラブに大きな感謝の気持ちを持っていますし、チームをプレミアに上げて、後輩たちに置き土産を残して、良い形で終わりたいですね」。

 自分たちらしく、ガンバらしく、大舞台を楽しみながら、結果を手繰り寄せてみせる。3年ぶりに約束のステージへと帰るための最終関門。立ちはだかるトリコロールを乗り越えた先にはきっと、求め続けてきた景色が広がっているはずだ。



(取材・文 土屋雅史)
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