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J1昇格POでの涙に奮起誓った仙台・森山監督、場外声援のサポーターにも感謝「自分の娘がビデオを作っているのも見て…」

ゲキサカ / 2024年12月8日 6時31分

 昨季の戦いぶりを受けて厳しい前評判で臨んだシーズンだったが、序盤戦10試合をわずか6失点で切り抜けるなど、堅守をベースに着実に勝ち点を獲得した今季の仙台。その後は得点数の増加と共に失点も増えたが、攻守のバランスを失う試合はほとんどなく、得点数50(リーグ9位)、失点数44(同8タイ)という内容以上の勝ち点を稼いできた。それでも「(積み上げの必要性は)全てと言えば全て」と指揮官が振り返ったように、下位相手に取りこぼさない上位勢との力の差は否めなかった。

「いろんな細かいスタッツはほぼ10位前後かもうちょっと後ろ。特に攻撃のチャンス構築率(リーグ16位)、得点期待値(同14位)は低く、低いのにここまで粘って粘ってやってきた。全てのスタッツが順位よりも下で、順位が一番上なくらい。そういう意味でスタッツはないけど、すごい粘って粘って勝ち点を積み上げてきたチームなので、守備のベースとかハードワークのベースはかなりできてきた。今年はスタートはそこだけくらいの感じで強化してきたので、来年はここをベースにして攻撃の構築をしたい。特に最後のボックスの局面の質とか強度を上げる取り組みを積み上げていけるかなと思っている」

 そうしたひたむきな歩みはJ1昇格にこそつながらなかったが、チームを取り巻く空気を着実に変えた。J1昇格の希望が絶たれたプレーオフ決勝の敗戦後、サポーターは失意の中でも選手たちを拍手とチャントで迎え、来季への期待を呼びかける声が多数聞かれた光景は印象的だった。

 岡山にはこの日、アウェーサポーター席が足りずにチケットを買えなかった100人以上の仙台サポーターも訪れ、スタジアム外で声援を送っていたが、森山監督は「チケット問題はどうにかしてほしい。もちろんチケットの数は限りはあるし、アウェーサポーターの枠も決まっていて、当然見られない人がいると思うけど、ダフ(屋)……やめとこうか(苦笑)」と言葉を濁しながらもチケット高額転売の問題に言及。その上で彼らの熱意に寄り添いながら感謝を口にした。

「僕の“目標1”はもちろんJ1昇格ではあるけど、それと同列で地域に信頼され、愛され、応援されるクラブになるというところ。そういう意味では地道にやってきたし、サポーターの皆さんに感謝。今回もいろんなことをやってもらって、たまたま自分の娘(森山あすかさん)がビデオを作っているのも見て、『こんなこともやってもらっているんだ』と。もちろんやっているのは聞いていたけど、実際に映像も見せてもらって、今回もこの試合に向けて“夜鍋会”みたいなので何日も集まって、何時間もやっているところも見せてもらって、本当に一緒に戦っているなというのを強く感じていた」

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