[MOM1011]京都産業大FW菅野翔斗(4年)_悔いなく完全燃焼を、集大成をみせつける

「デンソー(カップチャレンジ)にもバックアップで入って、怪我人が出てメンバーに選ばれたけど、そこで感じたものがあった。それに実際J1の上位を走っているクラブの練習に行かせてもらったことで、自分の思い描いていたものとのレベル感、あまり通用しなかったなというのもありました。(企業からの)内定は5月には貰っていた。ずっと考えていたけど、最終的には9月か10月くらいに決めました」

　そして昨年度のインカレ決勝で対戦した中村草太。同学年のアタッカーは、憧れ続けた広島への入団を決めた選手だ。「自分の中では結構、衝撃があった。速いだけとか、一つの武器があるのかなと思ったら、上手さとかがあって、なんでもできるなという印象が強かった。自分にないものは持っているなと思いました」。そこの物差しも距離感を計るには十分だった。

　とにかく悔いなく終えること、完全燃焼したいと気持ちを入れている。「すごいいい思いを先輩にさせてもらったので、後輩にも同じ思いをさせてあげたかった」というインカレでリベンジを果たすことはできなかったが、「強化ラウンドで優勝して終わりたい」と気持ちを切り替えている。最大で残り4試合。日本一レベルのタイトルをこれまで何度も経験してきたストライカーが、集大成を見せつける。

(取材・文　児玉幸洋)
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