[MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16]尚志は徳島市立に2点リードを許すも、4発逆転勝ち。U-15代表歴持つFW浦川慶が「ここで絶対見返してやろう」の思いで臨み、2ゴール
ゲキサカ / 2024年12月15日 9時23分
[12.14 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16予選リーグ第2節 尚志高 4-2 徳島市立高 時之栖うさぎ島G]
“U-16日本一決定戦”2024 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16ルーキーリーグは14日、静岡県御殿場市の時之栖スポーツセンター うさぎ島グランドで予選リーグの第1節と第2節を行った。グループD第2節の尚志高(東北1/福島)対徳島市立高(四国/徳島)戦は尚志が4-2で逆転勝ち。1勝1分、得失点差で2位の尚志は、15日の最終節で3位・帝京大可児高(東海2/岐阜)と戦う。
尚志が後半の4ゴールで逆転勝ちを果たした。初戦で市立船橋高(関東2/千葉)と0-0で引き分けた尚志は、必勝を期しての第2節。だが、徳島市立が立ち上がりの連続ゴールでリードを奪う。
前半3分、徳島市立はMF東海林蓮の左クロスをMF赤崎功太郎が左足ダイレクトで合わせて先制点。さらに7分には、中盤でインターセプトしたMF芳田翠のミドルパスで赤崎が右中間を抜け出す。赤崎はそのまま右足で決めて2-0。尚志は2点ビハインドでの戦いを強いられた。
徳島市立MF赤崎功太郎は2得点の活躍
CB迫田悠聖、CB中村一平の両DFから積極的にボールを動かし、サイド攻撃から決定機も創出。だが、徳島市立の前に強いCB柏木優一朗やCB川村康生に跳ね返され、キープ力の高い芳田や東海林に押し返されてしまう。
徳島市立MF芳田翠は2点目の起点になった
それでも、ハーフタイムにコーチ陣の檄を受けたというチームは後半に変化。起点になる動きの増えたFW浦川慶やMF若林衣武希を中心に、テンポの良い攻撃で反撃すると、試合をひっくり返した。
後半6分、尚志はパスワークで中央を攻略。持ち上がった浦川が左へはたくと、MF寺島颯人がシュートのこぼれを拾ってゴールエリアへラストパスを通す。これを浦川が左足で合わせて1点差。さらに11分、若林の右足ループシュートが左ポストを叩いてゴールラインを越える。
尚志MF若林衣武希は鮮やかな同点ゴールを決めた
そして15分、若林からのパスを受けた浦川が「自分、ペナ入ったんで仕掛けてやろうと思ってシザースして。ちょっと詰まっちゃったんで、また狙ったらたまたま(DFに)引っかかって」PKを獲得。これを左足で右隅に決め、逆転した。
尚志はこの後、交代出場MF瀧田悠の左CKから中村が頭で決めて4点目。2得点で勝利に貢献した浦川は、MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16に「1年間やってきて集大成でもありますし、最初やっぱ自分あんま高校サッカーに馴染めなくて、ちょっと苦しい時期あったんですけど、ここで絶対見返してやろうって気持ちで臨んでいました」という。
尚志CB中村一平はダメ押しのヘディング弾を決めた
浦川はASラランジャ豊川時代にU-15日本代表へ選出され、EAFF U15男子選手権に出場した経歴の持ち主。「本当に好き勝手やっていた」という中学時代から、高校進学後はプレー面などで悩み、思うような活躍することができていなかった。それでも、徐々に戦い方、やるべきことへの理解を深め、納得の行くようなプレーが増加。この日は2得点の活躍で逆転勝利へ導いた。
首位・市立船橋と同勝ち点、得失点差2で迎える最終節へ向けて浦川は、「出れるか分からないんですけど、やっぱ出たらまた2点以上取って、得失点抜いて、自分たちが準決勝へ進めるように頑張りたいです」。パンチのある左足や鋭い仕掛けが魅力のストライカーが、再びチームにゴールと白星をもたらす。
尚志は最終節での首位浮上を目指す
(取材・文 吉田太郎)
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