[MOM4967]前橋育英FW立石陽向(1年)_「飯島陸選手に憧れて育英に入った」同じ10番を背に決勝弾、“4度目の正直”悲願の日本一に王手
ゲキサカ / 2024年12月16日 1時57分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.15 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16準決勝 山梨学院高 1-2 前橋育英高 時之栖うさぎ島G]
ルーキーリーグ関東10得点でMVPと得点王をダブル受賞したストライカーが、目標としていた日本一に王手をかけた。前橋育英高FW立石陽向(1年=RIP ACE SC)は各地域の王者たちが集う「2024 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16ルーキーリーグ」の準決勝・山梨学院高戦で、0-1の後半開始から途中出場。ピッチに立った直後から攻撃に迫力を加え、同点で迎えた後半16分に決勝ゴールを決めた。
抜け目ない得点感覚が光った一撃だった。後半16分、CKの波状攻撃からMF結城快成がプレッシャーをかけると、相手GKが掴みかけていたボールをファンブル。「FWはいかに点を取れるか。いつどんなボールがこぼれても来てもいいように反応するようにしています」。そこに詰めたのが立石だった。
今大会では予選リーグ第2戦・履正社戦に続いての2ゴール目。今季後半戦はAチームにも帯同していた立場のため、後半だけの時間限定出場が続いている中、「自分は周りよりも得点感覚に優れていると思っているし、ゴール前で得点を取るためにどのポジションを取るかは常に頭を働かせている」というゴールセンスを準決勝でも発揮してみせた。
またこの日は後半12分にMF箱田航大が果敢なドリブル突破から独力でコースを切り拓いて同点ゴールを記録。相棒の活躍にも刺激を受けており、「前半0-1は想定内だったし、ピッチに入ってやれないわけじゃないなと。先に相棒の箱田が決めてくれたので、俺が決めて終わるぞと。見事に決めることができて良かった」と胸を張った。
立石にとって日本一は幼少期からの悲願だ。「小学校からずっと日本一を取ると言い続けてきた」という中でも、江南南SS時代の全少、RIP ACE時代の高円宮杯、前橋育英入学後の国スポはいずれもトーナメント初戦で敗退。今大会には「次こそは4度目の正直という気持ち」との並ならぬ覚悟で挑んでいる。
今回がトーナメントでは嬉しい初勝利だが、決勝進出が決まってしまえば喜びは控えめ。目標はあくまでも頂点にあるからだ。
立石は2017年の全国高校選手権で得点王を受賞し、日本一に導いたFW飯島陸(甲府)に憧れて前橋育英高に入学。江南南SSに訪れた際には「サインをもらったこともある」というほどの存在で、「飯島陸選手が選手権で日本一になって得点王も取っていたので、自分もそうなりたい、そして超えたいと思っている」と高い目標を掲げている。
今大会ではそんな先輩と同じエースナンバーを着用。「飯島陸選手に憧れて育英に入って、得点という部分で得意なプレーをどんどん練習してきて、だいぶ成長できたとは思うけど、(比べられるには)まだまだだと思う。今大会は飯島陸選手の10番をつけさせてもらって、責任を持って自分がどれだけできるかが試されている」。16日の決勝戦に向けても決意を深め、日本一がかかる大一番に臨むつもりだ。
「チームとしても個人としてもずっと日本一を掲げてやってきた。みんな連戦で疲労も溜まってきて、しんどいこともあると思うけど、絶対に勝ちたいと思っている。あと山本翼くんが昨日の試合で怪我をして、翼のためにもみんなで勝とうと思っていた。今までやってきたことを全部ぶつけて絶対に勝ちます」(立石)。自らの目標のため、そして友のためにも、必ずルーキーリーグの頂点に立つ。
(取材・文 竹内達也)
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