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横浜FCユースは勝機逃すも、初のプレミアEAST優勝、ファイナル出場が貴重な経験に

ゲキサカ / 2024年12月16日 2時17分

横浜FCユースは貴重な経験を次のステージでの活躍に繋げる

[12.15 プレミアリーグファイナル 横浜FCユース 0-3 大津高 埼玉]

 横浜FCユースは初のプレミアリーグファイナルを0-3で敗戦。和田拓三監督は「本当に凄く貴重な経験が今、チームとしても、選手としてもできたので、本当にそこをプラスに考えて今後も取り組んでいきたいと思います」と静かに語った。

 大津高がFW山下景司(3年)、MF兼松将(3年)へのロングボールも積極的に入れて来る中、ファーストの攻防ではCB大川萊(2年)やCB家田唯白(2年)を中心に良く跳ね返していた。

 だが、苦しいクリアを拾われて連続攻撃を受けるシーンが増加。それでも、DFラインやMF朝見友樹(3年)らが我慢強く凌ぎ、MF中台翔太(3年)とSB小漉康太主将(3年)を軸としたサイド攻撃で押し返してセットプレーを獲得した。

 また、相手のミスを誘発し、速攻からチャンスも。前半終了間際に相手MF畑拓海(3年)の素晴らしいミドルシュートによって失点したが、後半開始からMF四日裕歩(1年)を投入すると、横浜FCはマークのズレを突くなど流れを引き寄せていた。

 開始直後にU-16日本代表MF岩崎亮佑(2年)の決定的な左クロスがゴール前のFW庄司啓太郎(3年)へ通り、12分には左サイドを抜け出したU-17日本代表左SB佃颯太(2年)の右足シュートがポストを叩いた。

 チャンスを作ったものの、シュート数は5-19。得点を取りに行くための選手交代もこの日は結果に結びつかなかった。また、わずかな寄せの甘さなども響いて3失点。それでも、クラブにとっても、選手にとっても今回のファイナル出場が貴重な経験になったことは間違いない。

 今季はプレミアリーグEASTで首位を快走。終盤戦の3連敗で順位を落としたが、首位・鹿島ユースとの直接対決を気迫の戦いで制し、大宮U18との最終節を1-0で勝ち切って逆転優勝を果たした。そして、プレミアリーグファイナルも経験。相手の特長を消し、特長のサイド攻撃から決定機を作り出すなど勝機もあった。

 選手たちはスクールやジュニアユースから積み重ねてきた力を随所で発揮。和田監督は「ここでもう1個さらに勝ち切るっていう部分では、より今積み上げてる部分を曲げないで、ブレないで、積み上げていければ先が見えるのかなっていうところの確認にもなりましたし、本当に今までの関わったスタッフ、選手が本当に少しですけど、積み上げてきた結果っていうところが1つ結果として出たっていうのは、自分もその力になれたのは嬉しいですし、横浜FCとしても大きな1歩なのかなと思っています」と語った。今回出場した11人の1、2年生は来季、この経験を活かして活躍に結びつけ、プレミアリーグファイナル優勝に再挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)

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