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「あそこを決め切るか、決め切れないかで選手の価値が変わってくる」 横浜FCユースFW庄司啓太郎がファイナルの舞台で痛感したストライカーの重責

ゲキサカ / 2024年12月16日 21時5分

横浜FCユースのエース、FW庄司啓太郎(3年=横浜FCジュニアユース出身)

[12.15 プレミアリーグファイナル 横浜FCユース 0-3 大津高 埼玉]

 この日の試合のことは絶対に忘れない。目の前で掴めなかった日本一の歓喜を、あと一歩で押し込めなかったゴールの価値を、これからのサッカーキャリアで追い求めながら、もっともっと成長して、絶対的なストライカーになってやる。

「試合が終わった瞬間は、『3年間あっという間だったな』って、『ああ、終わったな』という想いが、最初は悔しさよりも先に来ましたし、9番としての責任は凄く感じました」。

 プレミアリーグEAST王者の横浜FCユース(神奈川)を前線で牽引してきた背番号9のストライカー。FW庄司啓太郎(3年=横浜FCジュニアユース出身)はファイナルの舞台で突き付けられた悔しさを背負って、輝く未来へと向かっていく。


 プレミアリーグファイナル。高校年代の日本一を巡る今シーズン最後の1試合で、WEST王者の大津高(熊本)と対峙する会場は埼玉スタジアム2002。ピッチへと歩みを進めていくと、大声でチャントを歌う水色のサポーターが目に入ってくる。

「横浜FCのファン・サポーターの方がたくさん来てくれていて、応援も力になりましたし、自分も埼スタには小さいころからレッズの試合も見に来ていたので、そういう憧れの舞台に立てたのは嬉しかったですね」。もうやるしかない。改めて気合を入れ直す。

 双方が様子を窺いながらスタートした前半は、少しずつ大津がゲームリズムを引き寄せる展開に。「去年は1トップだったので、個人でキープするような働きは意識していたんですけど、今年は2トップになった中で、背後にも抜けるし、1.5列目あたりでタメを作るということもより意識してやっていました」という庄司は、前線でコンビを組むMF柴草哲晟(2年)と連携を取りつつ、攻撃の起点作りに奔走する。



 なかなかチャンスを迎え切れない中で、前半終了間際に失点を献上したものの、後半開始からMF四日裕歩(1年)が投入されると、3分に到来した絶好の同点機。四日のポストプレーからMF朝見友樹(3年)が左へ展開。走ったMF岩崎亮佑(2年)の丁寧なクロスが、走り込んできた庄司の足元へ届く。

「クロスに入っていくところでは相手に走り勝っていたので、本当に良いボールが来て、それに合わせるだけだったんですけど、ちょっと狙いとは違うところというか、かかと気味に当たってしまいました……」。ダイレクトで叩いたシュートは右足に当て切れず、ボールは枠の左へ逸れていく。

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