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[MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16]失点の1分後に追いつき、PK戦勝利。高川学園が最高成績更新の全国3位に

ゲキサカ / 2024年12月18日 23時17分

高川学園高が最高成績を更新し、3位に

[12.16 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16 3位決定戦 山梨学院高 1-1(PK3-5)高川学園高 時之栖うさぎ島G]

 2024 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16ルーキーリーグ3位決定戦が16日に行われ、高川学園高(中国2/山口)が1-1(PK5-3)で山梨学院高(関東3/山梨)に勝利。過去最高成績の3位で大会を終えた。

 ともに前日の準決勝でリードを奪いながら逆転負け。だが、3位決定戦へのモチベーションは非常に高かった。高川学園の大黒柱・CB中部真翔は、「昨日の夜、ミーティングで『今日のことは忘れて、3位を取りに行くことだけを考えて勝負に挑め』って言われたんで、そういうところを意識しました」と説明する。その高川学園がPK戦の末に3位。選手たちは勝利を全員で喜び、大会を終えた。

 山梨学院は初の準決勝で優勝校の前橋育英高(関東1/群馬)に1-2で惜敗。3位決定戦の先発はGK青木拓実、右SB藤井サリュー、CB神山康介、CB尾形太一、左SB富井悠真、倉田穏と市川大登のダブルボランチ、右SH松岡晴斗、左SH杉山琉碧、前線でエースFWメアスソムナンと今大会3得点の近藤悠貴が2トップを組んだ。

 一方の高川学園は、2019年大会以来となる準決勝で尚志高(東北1/福島)に2-3で敗戦。3位決定戦の先発はGK林田和也、DFラインが右から有吉陸、香川総一郎、中部真翔、吉村晃健の4バック。MF望月啓太と藤井啓太のダブルボランチで右SH前永悠太、左SH森本耀太、前線は大束寅之亮と東寛太がコンビを組んだ。

 ともにボールを収める力を持つメアスソムナンと近藤を軸に押し込もうとする山梨学院に対し、高川学園は相手の逆を取って前進する前永と森本、望月、有吉らがポジショニング良くボールを動かす。そして、前永や185cmの左SB吉村がクロスへ持ち込み、セットプレーを獲得。今大会3得点の中部が「自分たちのセットプレーが全国でも通用するっていうのが感じられました」というセットプレーを活かしてゴールを目指したほか、左クロスから大束がヘッドを放つ。また、東や吉村が力強い動きを見せていた。
高川学園の10番MF前永悠太は相手のマークを外して前進高川学園FW東寛太がサイドへさばく
 高川学園がリズム良く試合を進めるが、山梨学院はハイプレスで相手のビルドアップを乱し、倉田や市川がボールを奪い返すなど流れを取り戻す。25分、27分とメアスソムナンがヘディングシュート。37分にはセットプレーの流れから右の神山がマークを外してクロスを上げ、これに近藤が飛び込む。42分にも中盤で存在感のある動きを見せていた市川の展開から右サイドを藤井と松岡のコンビで攻略。そしてクロスをメアスソムナンが合わせようとしたが、高川学園GK林田が飛び出して処理した。
山梨学院の中盤で存在感を放ったMF市川大登
 高川学園と同じくセットプレーに長けた山梨学院は尾形、市川のプレースキックに加え、藤井と富井の両SBのロングスローも強烈。だが、高川学園はクレバーな守りを見せる中部と香川を中心に相手の攻撃を跳ね返し、司令塔の望月や藤井がセカンドボールを回収して攻撃に結びつけた。
今大会、攻守両面で活躍した高川学園CB中部真翔
 対する山梨学院も神山を筆頭に尾形、藤井、富井の4バックはいずれも対人守備に強く、杉山や市川も際の強さで相手ボールを奪い取っていた。また、185cmのGK青木が安定した守りを続ける。後半5分には左サイドから攻め、こぼれ球を近藤が右足シュート。この後、高川学園はMF玖村隼、FW山崎蓮、山梨学院はMF高野鉄史、FW深澤悠太を投入してスコアを動かしに行く。
山梨学院の右SB藤井サリューは攻守で力を発揮
 高川学園は望月の獲得したFKを玖村が左足で狙い、果敢に攻め上がる左SB吉村もシュート。山梨学院も左サイドから繋いでメアスソムナンが右足シュートを放ったほか、26分には右SB藤井の縦への仕掛け、クロスからメアスソムナンがジャンピングボレーでゴールを脅かした。

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