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[MOM1023]大阪体育大FW古山兼悟(4年)_「プロに行ったらもっと泥臭く」C大阪内定エース、全国初ゴールは規格外の逆回転弾「恩師の前で決められて良かった」

ゲキサカ / 2024年12月20日 11時7分

ゴール後、高校からの盟友MF山田和樹と抱き合うFW古山兼悟(4年=立正大淞南高)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.18 インカレ決勝ラウンド第3節 東海学園大 0-2 大阪体育大 ミクスタ]

 グループリーグ制が新たに導入された今大会で開幕2試合ノーゴールの大阪体育大だったが、不発のエースがこのまま黙っているはずはなかった。

「1戦目、2戦目はチームが(失点)ゼロで抑えて、あと1点取れたらというところで取れずチームに貢献できていなかった。それじゃダメだと思っていたし、今日はもうボールを持ったら思いっきし振り切ろうと思ってました」。勝たなければ引退の大一番。FW古山兼悟(4年=立正大淞南高/C大阪内定)がその瞬間を迎えたのは0-0の前半18分だった。

 FW中津悠哉(3年=福井商業高)からの縦パスをペナルティエリア左で受け、鋭いターンで前を向くと、角度がないなかでも右足を一閃。「最初は一瞬パッと巻こうと思ったけど、それで外れたら嫌やなと。思いっきし振ろうと思った」。力強く放ったシュートは逆回転し、鋭く右に曲がりながら枠内へ。規格外の軌道にGKも反応できず、そのままファーポスト脇に突き刺さった。

 入学当初からAチームのメンバー入りを掴んだ古山だが、全国出場は1年夏の総理大臣杯以来の悲願。3年前は1回戦の終盤のみの出場に終わっており、これが記念すべき大学全国初ゴールだった。あえてゴールから遠ざかったことで、幅広いシュートレンジを活かした一撃。本来は「正直ゴール前で駆け引きだけをしたほうが点を取りやすい」という考えもあったが、総理大臣杯の出場を逃した最後の夏が大きな転機になっていたという。

「警戒されているのは感じていたし、今でも自分が走り出せば相手が絶対についてくる感覚はある。でも逆に言えば他の選手が空くんで。囮でもなんでもチームのためになるんやったらやろうというのを夏に総理大臣杯に出れなかった時に決めた。だから結果が出て良かったです」(古山)

 その夏場には、冬に奮起を遂げるべく「3日間の走り合宿」という過酷な練習も経験した。「本当にキツかったし、正直あの時はなんやねんって思う時もあったけど、いまはあの過去があったから今があると感謝してますね。みんなで乗り越えたあの瞬間、『走り合宿終わった〜』ってなったあの瞬間、あの時のみんなの団結が今につながっていると思います」。ともに厳しい鍛錬を乗り越えてきた連帯感が、チームを背負う気持ちにもつながっているようだ。

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