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待望の大会初ゴールでようやく解けた不運続きの「呪い」。東洋大FW高橋輝が心機一転を期した栃木の地で風と共に躍動!

ゲキサカ / 2024年12月23日 11時7分

「あまり喜び方がわからなくて、ちょっとクールになっちゃったんですけど(笑)、内心はもうメチャメチャ喜んでいました」。駆け寄ってきたFW村上力己(3年=尚志高)と控えめのパフォーマンスを繰り出したスコアラーに、チームメイトも次々と駆け寄ってくる。風下の後半にも1点を追加した東洋大は、3-1で勝利。苦しむ14番がチーム初となるインカレ4強進出の一翼を、力強く担ってみせた。



 今年の3月には『DENSO CUP SOCCER 第23回大学日韓(韓日)定期戦』に臨む全日本大学選抜にも選出。より周囲からの期待も高まる中で、シーズンの前半戦はなかなか思い描いていたようなパフォーマンスを発揮できなかったが、フォワード起用が増えた後半戦ではリーグ戦で1試合4得点も記録。徐々にプレー選択が整理されてきているという。

「後期はサイドハーフからフォワードになって、そこで自分の良さがより出しやすくなったというか、ちょっと良い意味で解放された感じがして、自由にできているところもありますし、前期に比べたら調子は良いと思います」。

 加えて際立つのは守備での献身性。「自分はスピードが武器なので、攻撃ももちろんですけど、それを守備のプレッシャーでも生かしたいですし、チームのために頑張れるところが出せているのかなと感じています」。もともと高校時代からハイプレスの急先鋒として機能していたが、大学でもその役割を過不足なくこなしている。

 夏には中高の6年間を過ごした大宮への練習参加も経験。「結構自分の良さは出せたと思いますし、本当に大宮は選手もファンの方も温かいので、そういう雰囲気は凄く良かったですね」と新たなモチベーションを得た様子。今でも“古巣”の試合はほとんどチェックしているそうだ。



 大学入学後もU-20日本代表の候補合宿に招集されるなど、世代注目のアタッカーであることは間違いない。前述の全日本大学選抜では同学年の内野航太郎(筑波大)とも共闘し、小さくない刺激を受けてきたが、高橋は謙虚な姿勢を崩さない。

「内野(航太郎)は本当にすべてにおいて凄いですし、同じポジションではなくても(池谷)銀姿郎とか常藤(奏)とか、一緒に全日本に入った選手からは良い刺激をもらっているんですけど、まだまだ自分はそんなに凄い選手ではないので、自分は自分にベクトルを向けて、東洋の勝利のために全力を尽くすだけかなと思っています」。

 次はファイナル進出を巡るビッグマッチ。同じ関東勢の桐蔭横浜大(関東7)と対峙する準決勝が待っているが、自分がやるべきことは十分にわかっている。

「フォワードをやるからには結果を出さないと終わりですし、その部分にはしっかりこだわってやりたいなと思いますけど、先を見過ぎずに、まずは次の準決勝に勝つことだけを考えたいです。自分は『何点獲る』とか目標を立てるのはあまり好きではないので、決められるところをしっかり決めたいと思います」。

 『岐阜の呪い』も解けたいま、この栃木の地を自分にとっての“幸運の場所”に変えてやる。圧倒的な突破力を誇る東洋大の高速特急。いよいよアクセルを踏み込み始めた高橋輝と対峙するディフェンダーは、そのスピードにご注意を。



(取材・文 土屋雅史)
●第73回全日本大学選手権(インカレ)特集

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