チームを勝たせる選手に。15年ぶり出場の帝京は技巧派レフティMF渡辺莉太ら1年生にも注目株
ゲキサカ / 2024年12月26日 0時44分
名門・帝京高(東京)は15年ぶりの選手権で1年生プレーヤーを起用する可能性もありそうだ。今回はDF吉澤頌裕(1年=FC LAVIDA出身)とMF渡辺莉太(1年=東京ヴェルディジュニアユース出身)、MF原田誉裕(1年=バディージュニアユース横浜出身)の3選手が登録メンバー入り。中でも、予選で準決勝を除く全試合に出場している渡辺は、ドリブルや左足から繰り出すラストパスに注目の技巧派レフティだ。
「逆取るのとか得意です」というように、トレーニングでも巧みな身のこなしから左足シュートを撃ち込むなど、存在感。随所で柔らかいボールタッチやアイディアなど“ヴェルディらしさ”を表現しながら、ゴールを創出していた。
中学1年時にはJFAエリートプログラムU-13フューチャー トレーニングキャンプに選ばれている注目の才能。「ヴェルディとサッカー似ているし、ボールを大事にするところもあるし、ここなら自分、やっていけるかなと」名門校へ進学した。この数か月間で「人間性とあとは攻撃の精度とスピード感」が向上したという渡辺は、1年目から早くもチャンスを掴んでいる。
憧れは、「キープ力とか、足の裏の使い方とか、(スルーパスも)凄いです」という元アルゼンチン代表MFフアン・ロマン・リケルメ。「帝京に来た理由がもう一つあって、自分が勝たせられる選手になれてなかったから、帝京に来ました」という渡辺は、“王様”ともに評されたリケルメのようにチームを勝たせる選手になることを目指している。
将来の年代別日本代表入りやプロ入りを狙うMFは、課題だという右足を一定の水準までレベルアップさせ、ヴェルディ時代からのライバルというMF広瀬怜音(東京Vユース、1年)や帝京でポジションを争うMF杉岡侑樹(2年)らを上回るプレーヤーへ。活躍するためにも、まずはチームでの出場時間を増加させなければならない。
その渡辺は選手権へ向けて、「やっぱり選手権って注目度が大きい。自分は代表入るのとかが今、目標。そういうところで活躍しないと。チャンスとか選手権にはいっぱいあるかなと思っていて、自分をみんなにアピールするような大会にしたいです」と意気込んでいる。
「出たら、帝京代表として自分らしく楽しみたいです」という渡辺に加え、プリンスリーグ関東1部の矢板中央高(栃木)戦で技術力の高さを発揮し、同点ゴールを演出した左SB吉澤や原田も注目。特長を持つ1年生たちも出番を勝ち取り、帝京の白星に貢献する。
左SB吉澤頌裕はプリンスリーグで存在感のある動きMF渡辺莉太は選手権予選も経験
(取材・文 吉田太郎)
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